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畜産分野でのペーパーシュレッダーの利用方法の検討

財団法人中国四国酪農大学校

1.はじめに

 畜産では家畜の敷料として一般にオガクズ、乾草、モミガラなどを使用しているが、真庭圏域では昔から林業の盛んな地域であることから、酪農大学校では勝山町内の木材工場から生産されるオガクズや八束村のキノコ栽培から生産されるエノキダケ使用済み菌床、湯原町、八束村農協センター生産のモミガラなどを使用している。
 近年蒜山地域のジャージー牛飼育戸数、頭数の増加、、また、環境保全対策として良質な堆肥の生産意欲の増加によるなどの敷料使用量の需要の拡大、オガクズの多様な利用展開による利用者の増加、さらに、景気の低迷による林業不振が続くなか、オガクズの生産も減少し価格も年々上昇しているのが現状である。
 一方、岡山県庁では、本庁出先が一丸となって、ISO14001に取り組み、環境の改善に取り組んでいる。特に、6項目の環境目的を設定し、その改善に向けて活発な活動を開始している。特に、「廃棄物を減らします:一般廃棄物の総排出量の減少」に向けて現在努力しているところである。
 今回は、その一環として、従来は再生が困難で産業廃棄物として焼却処分しているペーパーシュレッダーを畜産分野で活用することにより、総排出量の減少と資源リサイクルに貢献することとともに、環境問題に組織全体で対応している「エコファーム」の表示をするなどして、広く一般県民にもPRする。