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畜産分野でのペーパーシュレッダーの利用方法の検討
(1)シュレッダー紙堆肥化試験(糞と混合試験)
ア.敷料にシュレッダーのみを使う場合
a.牛のよごれ・・・・・・・・シュレッダー紙を多く(敷料の厚みを5cm)使用
b.水分の吸収程度・・・・水分吸着力はオガより少ない。
c.堆肥の状況・・・・・・・・ボール状に固まることあり。
d.シュレッダー紙を散布する作業はオガ散布よりは楽である。
イ.敷料にシュレッダー紙の使用前の混合が簡単にできない場合(糞・オガとの混合試験)
a.オガとシュレッダー紙の使用前の混合が簡単にできない。
b.混合より単身で、量を多めに使用することがより効果を発揮しやすい。
(2)ペーパーシュレッダー敷料化試験
排出されるペーパーシュレッダーとのふん尿の混合敷料の堆肥化試験
ア.堆肥の発酵温度
a.投入後1日〜2日で70度になり発酵した。
以後発酵は継続して続き、40日目で50度に低下。
b.シュレッダー紙のままでボール状に固まるものが出来る場合があり堆肥化の後でも紙のまま残ることがあった。
(3)堆肥生産における分析値
ア.堆肥化方法
a.撹拌発酵(1ヵ月)(深型スクープ式+強制通気方式)
b.堆積発酵(2〜3ヵ月)
イ.原材料混合割合
堆肥原料 ペーパーシュレッダー使用 ペーパーシュレッダー使用以前 乳牛ふん 50 40 オガクズ 10 10 モミガラ 10 − 戻し堆肥 25 50 ペーパーシュレッダー 5 − 計 100% 100%
ウ.堆肥生産量
a.3t/日
b.現在までの堆肥生産量 約520t(計算値)
エ.堆肥他分析値
No. 材料 発酵
期間pH 電気伝導度
EC(ms/cm)水分
(%)乾物あたり(%) C/N 有機物
(%)窒素
(N)リン酸
(P2O5)カリウム
(K)炭素
(C)推奨値 − − 5ms/cm以下 60%以下 − − − − 10〜30 60%以上 cont 通常堆肥 2ヵ月 7.9 5.6 53 0.74 1.6 2.4 1.8 24.3 67.8 (センター分析) 1 シュレッダー堆肥3 4ヵ月 8.4 3.2 56 0.93 2.0 1.5 14 15.5 78.6 2 シュレッダー堆肥1 3ヵ月 9.0 2.8 55 0.92 2.1 1.8 15 16.3 77.8 3 シュレッダー堆肥2 2ヵ月 9.0 3.1 59 0.75 1.7 1.4 13 17.4 77.4 4 シュレッダー堆肥4 サークルコン
ポ搬出後8.8 3.2 60 0.86 1.9 1.2 14 16.4 77.5 5 シュレッダー堆肥5 9.4 2.9 57 0.91 1.8 1.1 14 15.3 73.9 P ペーパーシュレッダー 8.4 5 0.03 0.0 下限未満 49 1600.0 参考 酪大第1牧場 6ヵ月 9.1 4.1 59 0.53 0.8 2.5 14 26.4 62.1