ホーム岡山畜産便り岡山畜産便り2000年1月号 > ロールベール・ラップサイレージの調製と利用技術

新春のごあいさつ

社団法人 岡山県畜産会  
会長 池 田 隆 政

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様方にはさわやかに新春をお迎えのことと存じます。
 昨年をふり返ってみますと,経済面では相変わらぬ景気の低迷による雇用,消費の落ち込み,社会面においてもJCOの臨界事故,警察官の不祥事,コンピュータの2000年問題等何を信じればよいのか困惑するばかりでした。
 また,WTOシアトル会議では,日本の農業交渉の砦とした「農業の多面的機能の発揮」が否決されたほか,次期多角的貿易交渉の協議対象分野を決める閣僚会議でも発展途上国の合意を得られないまま決裂し,今後の見通しさえついていない状況です。
 このような状況のなかで畜産業界にとって最も大きな関心事は,「家畜排泄物の管理の適正化及び利用促進に関する法律」をはじめとする環境3法の公布であろうと思います。
 住民の環境保全に対する関心の高まるなか,避けて通れない問題であり緊急な対応が要求され,「食糧・農業・農村基本法」と相まって大きく様変わりすることも予想されるところです。
 しかし,畜産は食糧,特に良質なタンパク質を供給する基幹産業であり決して悲観することはないと存じます。
 質のよい食肉,牛乳,鶏卵の生産とそれに伴う糞尿処理は畜産農家の義務と受けとめ,若い力やベテランの経験,女性の感性を結集して,創意,工夫,チャレンジする精神で努力し,21世紀へと進化していかなければならないと感じているところです。
 私共の畜産会は,急テンポで変化する畜産情勢に対処するため,関係機関との連携を一層密にして,畜産経営改善のみならず,環境保全対策等にも対応できる総合的な支援機関として本県の畜産の安定的な発展に貢献できるように,畜産経営調査,環境問題調査等を実施するとともに情報収集や分析に積極的に取り組み,更には各種事業の推進に鋭意努力してまいる所存ですので今後ともよろしくお願いいたします。
 また,今年11月には酪農界にとって最大のイベントである第11回全日本ホルスタイン共進会・第3回全日本ジャージー共進会(ファームフェスタ2000 in おかやま)が本県で開催されますが,当会としても積極的に協力してまいりたいと考えております。
 おわりになりましたが西暦2000年にあたる本年が畜産農家,関係機関の皆様方にとって20世紀最後の輝かしい年になりますよう心から御祈念申しあげ私のごあいさつといたします。