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〔特集〕

第 8 回全国和牛能力共進会の勝利を目指して

岡山県総合畜産センター

 平成14年9月に岐阜県で「第8回全国和牛能力共進会」が開催されることとなっていますが,本県でも優秀な成績を修めるため「第8回全国和牛能力共進会岡山県出品対策協議会」を中心として出品候補牛の作出等鋭意取り組んでいるところです。
 特に,「肉牛の部」は各県の改良成績を問われるだけでなく,子牛価格にも大きな影響を及ぼすことから,是が非でも優秀な成績を修めねば成りません。
 「第8回大会」は従来までと異なり「若雄後代検定牛群」が新設され,より「肉牛の部」が重視した大会となっています。
 現在までは,「肉牛の部」の出品候補牛作出を中心に取り組んでいますので,その概要について説明します。
 「肉牛の部」の候補牛は,育種価を考慮して「藤姫丸号」,「沢幸土井号」,「第7糸平藤号」,「利花号」,「池藤号」及び「第1勝高号」の6頭が和牛改良委員会で選定されました。そこで,各地方振興局,各家畜保健衛生所,家畜人工授精師協会等関係機関の協力により優秀雌牛の受精卵移植並びに人工授精を実施しましたが,その受胎状況は表1のとおりです。

 現在のところ,全体で妊否不明牛が54頭いますが,概ね200頭受胎し,各種雄牛毎に10〜20頭程度の雄子牛の生産が見込まれます。最終的には,各種雄牛の現場検定成績や,雄子牛の割合,産子の発育状況等考慮して出品肥育牛の決定を行っていく予定です。
 また,受精卵産子の哺育育成については,新しい知見等を加え,現行の「哺育育成マニュアル」を見直しながら,より現場にあったものを作成していきたいと考えております。
 「肥育マニュアル」についても,当センターで24カ月齢出荷の試験肥育を実施中(平成12年10月終了)であり,この成績を踏まえながら,経済連等関係機関と協議して策定に努めていきたいと考えております。
 なお,出品区分について表2に示していますので,今後「種牛の部」の出品候補牛作出のための参考に願います。
 「第8回全共」を勝ち抜くため,今後とも農家の皆様をはじめ関係機関にはより一層の御協力をお願いいたします。