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平成12年度畜産事業対策

岡山県経済農業協同組合連合会

【重点実施策】

 畜産を取りまく環境は輸入畜産物の増大や,消費の落ち込みに起因する価格低迷による生産意欲の減退,農家の高齢化や後継者不足によって生産基盤が全体で脆弱化する中,一方では企業畜産での取組みがすすんでいます。この様な傾向の中で,本会では実験農場及び受託農場の成果をふまえ,JAグループ一体となり畜産農家の衛生管理及び経営管理指導や大型農場への事業対応に取組みます。又,最近環境問題に大きな関心が寄せられる中で,ふん尿処理対策等の研究をすすめます。
 県畜産物の販売については,県行政と連携し各種銘柄推進協議会を柱に,銘柄確立をはかるとともに県産品のPRを積極的にすすめ有利販売につとめます。又,畜種毎には契約生産をすすめ県内消費を基本に量販店への販売対応を強化します。更に,ユーザーの要望する付加価値商品の開発につとめます。
 産地市場については,県内和牛生産子牛を有利販売するため県外顧客誘致を行い又,一般市場については中国・四国地区の広域流通の拠点として機能強化につとめます。
 食肉加工販売については,ミートセンターでの自主検査頻度・検査対象項目を増やすなど,衛生検査体制を強化し安全性の高い食肉商品を消費者に届けます。又,食肉の加工分野に於ける新商品の開発をすすめ販売拡大につとめます。
 鶏卵販売については,GPセンターの衛生検査体制を強化するとともに,ニーズをとらえ,商品作りをする機能の充実をはかります。又,系統特約店との連携を強化し販売体制の確立に取り組むなど販売拡大につとめます。
 飼料事業については,配合飼料の取扱シェアーの低落傾向に歯止めを打つため,畜種別の専任推進体制を敷き,推進活動を強化します。
 単味飼料については,引き続き乾牧草を中心に全県下でシェアアップ運動を積極的に展開し,取扱数量の拡大をはかります。
 統合に向けた合理的事業方式の検討については,飼料の推進,取扱業務並びに畜産農場(実験農場及び経営受託農場)の経営管理業務を別会社に移管する方向などを含めて,県内ならびに全国の組織整備の動きに連携した新しい事業方式の創造に向けた取組みをすすめます。

〈畜産総合課〉

1.配合飼料,単味飼料の取扱い拡大対策
 (1) 畜種別に専任推進体制を整え,推進力を強化します。
 (2) 全農サイロ久世SPの機能をフル活用し,粗飼料を中心とした取扱い数量を拡大します。
 (3) 配合・単味飼料の数量拡大をはかる為,JAとともに特別推進運動を展開します。
 (4) 消費者ニーズに対応するための畜産生産物作りに連動した飼料銘柄を設定し,販購一体推進を展開します。
 (5) 畜種別,品目別研修会を開催し,JA畜産担当者の知識向上と推進力強化をはかります。
2.実験農場及び受託農場の経営確立対策
 (1) 農場毎の経営管理を徹底し,収益性の向上につとめます。
 (2) 農場毎の生産管理を徹底し,生産性の向上につとめます。
 (3) 岡山県やJA全農の衛生検査制度を活用し,農場のクリーン化と生産物の安全性の向上につとめます。
 (4) 実験農場等から得られた生産成績を畜産農家への生産指導や推進活動に活用します。
 (5) 火災保険等への加入により,農場資産のリスク負担を改善します。
3.制度関係加入率の向上対策
 (1) 配合飼料安定基金,購買代金信用保険の加入率の向上をはかり,畜産農家経営の安定とJAの飼料代金の債権保全策の強化をはかります。
 (2) クリニック制度への加入を推進するとともに,生産物の安全性検査を実施し,安全・安心の畜産物の生産を推進します。

〈畜 産 課〉

1.生産基盤の確立対策
 (1) 繁殖団地の育成につとめ一貫体制の確立を目指します。
 (2) SPF豚受託事業のデーターを生かし養豚事業経営改善などに取組みます。
 (3) 全農と一体となり新SPF農場設置の研究をすすめます。
 (4) 販売先と連携した契約生産を推進します。
 (5) 各種価格安定事業への加入を推進します。
2.種畜改良と各指導事業の強化対策
 (1) 和牛育種価数値を基本とした県内基礎雌牛の更新を促進し,優良雌牛の保留につとめます。
 (2) 肥育牛の肉質向上をはかる為,関係団体と連携して肥育技術の確立につとめます。
 (3) 種豚の適正更新と人工授精技術の普及推進により低コスト生産をすすめます。
 (4) 大型農場の衛生管理対策向上と経営管理技術の指導につとめます。
3.流通販売対策
 (1) 各畜種銘柄推進協議会を中心に,銘柄確立や県内消費拡大をはかります。
 (2) ミートセンターにおける衛生検査体制の強化と新商品開発をはかります。
 (3) 還元肉及びSPF豚肉の販売拡大につとめます。
 (4) 畜種毎に契約生産方式による販売先の確保と拡充をすすめます。
 (5) 家畜市場における集畜と顧客誘致につとめ,生体流通拠点としての機能発揮につとめます。

〈養 鶏 課〉

1.生産基盤の確立対策
 (1) 高付加価値卵の需要拡大に対応した安定供給をはかり,生産拡大をすすめます。
 (2) 商品価値のある良質品の生産指導を徹底し,経営の安定化をはかります。
 (3) 鶏卵販売推進の展開と連動して,未利用生産者への利用拡大に取組みます。
 (4) 鶏糞及び資材の販路拡大をはかります。
 (5) 生産農場の衛生対策を行政とともに徹底指導します。
2.鶏卵・鶏肉販売対策
 (1) 消費者ニーズに対応した高付加価値卵推進と連動し,販売拡大に取組みます。
 (2) 量販店ニーズに対応できるGPセンター機能を充実します。
 (3) 食品衛生法施行に伴い,GPセンター衛生管理指標の定着をはかり,衛生対策を徹底します。
 (4) 系統特約店と連携し,販売力の強化をはかります。