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〔普及現場からの報告〕

やってみよう!ミミズによる堆肥腐熟度判定法

農業総合センター技術普及課旭分室 佐藤 和久

 今回は,ユニークなミミズによる堆肥の腐熟度判定法を紹介します。「ミミズの住まないような堆肥ではいいわけがない!」という何となく説得力のある方法ですが,ミミズの生息環境や堆肥の水分,pH等に影響を受けやすく,一般には使われない判定法です。しかし,時に驚くほどの反応を示し,堆肥の腐熟度を教えてくれます。
 やり方は,下図のとおりです。なお,判定に使うミミズは釣具屋さんで売っているもの(300円弱)がよいと思います。堆肥舎周辺で採取したミミズには,未熟な堆肥を好むものがいるからです。長さ5〜7p程度のものが適当です。できるだけ大きさを揃えます。
 また,フタはかなりかっちり閉めておかないと,すぐ逃げ出してしまいます。専門家はミミズのことを「逃げの名人」と呼んでいるそうです。温度が28度以上になると死んでしまうので,コップは涼しい場所に置きましょう。
 暗所を好むミミズは,覆いを取って周囲が明るくなると堆肥の中に潜りますが,未熟な堆肥では,潜ろうとせず,逃げようとコップ面をはい回ったり,堆肥の上でぐったりしています。(写真1)。腐熟がすすんだ堆肥では潜ります(写真2)。
 結果は1時間程度で出ますが,さらに3日ほど放置すると意外な結果が出ることもあります。それはやってのお楽しみ。本当にいい堆肥ができているのか???ミミズは人間を超えるのか???
 難しいことはさておいて,子供さんやお孫さんとご一緒に,我が家の生産した堆肥の腐熟度をミミズ法で見てみたらどうでしょう。きっと楽しい話題ができると思います。
 なお,生糞から,我が家で一番自信のある堆肥まで,数点比較してみることもおすすめします。結果がでたら連絡してください(0867−27−3321 内線114)。ミミズ談義に花を咲かせましょう。

図 ミミズによる熟度判定法のやり方