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〔特集〕

第11回全日本ホルスタイン共進会・第3回全日本ジャージー共進会の選抜と意気込み

第11回全日本ホルスタイン共進会
岡 山 県 実 行 委 員 会

去る9月23日(土)に岡山県経済連総合家畜市場で開催された第56回岡山県畜産共進会乳用牛の部に合わせ,第11回全日本ホルスタイン共進会・第3回全日本ジャージー共進会の岡山県最終選抜会を実施し,ホルスタイン種30頭,ジャージー種20頭の県代表牛が決まりました。
長期間にわたる選抜を終えて,ホルスタインの部では23名の出品者の方が,また,ジャージーの部では10名の出品者の方が栄えある栄冠を勝ち取られました。
この春の口蹄疫や,夏の乳業メーカーによる食中毒事件など,近年では予想すらしていなかった事態の中で大変ご苦労されてつかまれた栄冠だけに,出品者や関係者の皆様の胸中には,ひとしおのものがあったことと拝察されます。

本年度の畜産共進会乳用牛の部は,出品頭数180頭という過去最大規模の共進会となり,出品者の中には,県立高松農業高校,県立日本原高校及び中国四国酪農大学校も含められていたため,生徒さん達が大変熱心に,牛の調教や飼育管理に熱を入れられている姿に,「岡山県酪農の将来に明るい兆しが見えてきた」との声も聞かれました。

出品された牛は,全体的には非常に発育良好で,体積・均称,資質・品位に優れたものが多数出品されておりましたが,これは,平成9年5月に設立された第11回全日本ホルスタイン共進会岡山県実行委員会のもとに出品対策委員会を設け,スーパーカウ受精卵等を活用した候補牛の作出,国内外から導入した優良牛の産子調査,体型審査高得点牛のリストアップ,さらには,優良体型牛の緊急導入や技術講習会の開催などを通じ,積極的な出品候補牛の育成確保に努めてきた結果が,このような成果に結びついたものと考えられます。

審 査 風 景

さて,大会まで残すところ半月余りとなり,岡山県代表として選抜された出品者の方々は,牛の調教や飼育管理など最後の追い込みに更なる情熱をかけておられますが,ホルスタイン種第2部と第11部に出品される県乳用牛改良協議会長の森田一文さんに,今の心境と今後の意気込みをお訊ねしたところ,「この夏の暑さによる牛の食欲不振等で,気の休まる時がなかったが,県代表として決まった以上,気を緩めることなく,一緒に競いながら,惜しくも全国大会出場を果たせなかった仲間の分まで思いっきり戦ってみたい。」との頼もしい言葉をお聞きすることができました。

 このたび,出場を果たされた出品者の方々並びに関係者の皆様が一丸となって,ベストコンディションで,全国からの出品牛を迎えての晴れ舞台に臨まれ,輝かしい成績のもとで,酪農の雄県岡山の更なる名声が高まることを期待しております。
 がんばろう!

12部 ヨシノファーム デラックス ジェス
H05.02.15 美星町 川上泰介
 11部 ケーエフ ライル テナ
 H07.09.02 久世町 森田一文