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新年のごあいさつ

岡山県農林水産部長  
  西村 一夫

 謹んで,年頭のごあいさつを申し上げます。皆様にはお健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
 昨年11月に開催された「第11回全日本ホルスタイン共進会」及び「第3回全日本ジャージー共進会」は皆様方のご尽力により県内外からの多数のご参加を頂き,盛会裡に終了することができましたことに対して,厚く御礼申し上げます。
 又,本県から出品された牛が,最高位賞をはじめ名誉賞,準名誉賞など各部で入賞し,全国一の輝かしい成績を収めたことは,皆様方の日々のご努力が実を結んだ成果であり誠に喜ばしい限りでございます。この成果が新しい世紀の本県畜産の飛躍につながるものと大きな期待を寄せております。
 昨年は,三宅島の噴火,鳥取県西部地震,相次ぐ少年犯罪等,天災や人災が引きも切らず,政治経済も最後まで混迷した年でありました。畜産においても92年ぶりに我が国で発生した口蹄疫や大手乳業メーカーによる食中毒事件など社会的に大きな問題が発生し,畜産物の消費の回復が心配されたところであります。
 このような情勢の中で,国においては国際的,社会情勢の変化に的確に対応するため,一昨年「食料・農業・農村基本法」を制定し,農業の持続的発展と食料の安定供給の確保を図ることとしており,畜産分野においても新しく加工原料乳の補給金制度の4月からの適用や家畜伝染病予防法の改正に伴う防疫対策の強化など畜産の安定的な発展に積極的に取り組むこととされております。
 県におきましても現在策定中の「酪農及び肉用牛生産近代化計画」に添って,生産性の向上と低コスト生産及び安全な畜産物の安定供給はもとより,地球に優しい農業を目指し,関係機関とも緊密な連携を図りながら「家畜排泄物の処理と利用促進」,「新技術の開発と普及」,「家畜疾病の発生防止」などにも積極的に取り組んでいきたいと考えておりますので一層のご支援とご協力を賜りますようお願いします。
 最後になりましたが,2001年という新世紀幕開けの年が畜産業界にとって輝かしいものでありますよう,また,皆様方のご健勝とご多幸をお祈り申し上げまして新年のごあいさつといたします。