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〔特集〕

中国生乳販売農業協同組合連合会の概要について

岡山県酪農農業協同組合連合会

 中国生乳販売農業協同組合連合会は,平成12年12月14日の創立総会において,中国5県の加入による不足払い法に基づく(平成12年5月法改正)指定生乳者団体機能を有する農協連合会として平成13年4月からスタートすることとなりました。
 北海道,沖縄と,8ブロックに区分した10広域指定団体がすべて整い,生乳流通の広域化・需給調整等を他ブロック及び全国連との連携によりすすめていくことになります。
 国際化は,確実に進展しており,それに対応する酪農経営の安定を図りつつ,市場原理の活用を進め,国内生産の可能な限りの拡大を図るとともに,これを基本とする牛乳・乳製品の安定的な供給を確保するため,生産者・乳業者協調して,ゆとりある生産性の高い酪農経営の実現と効率的な乳業の確立を今まで以上に効果的に図っていく必要があります。これらを自主的かつ早急に進めなければならない時代になったということであります。
 中国5県の生産量の約35トンは,域内の需要量に相当する量であり,これを見る限り需給のバランスはとれているものの現実には,域外を含む産地指定牛乳等が複雑に交錯しており,また乳価についても,各県ごとに長年の経過を経て形成された複雑な構成となっています。
 取引形態についても5県ばらばらであり,それぞれに優位性があり,その優位性を最大限尊重しながらメリット等をいかに生み出すか,取り扱い数量が多くなればこそ生み出せるのが広域調整のメリットであります。まず,当事者間において乳価等の決定方法について,論議を深め理解が得られるところから整理していくことが重要な課題であります。
 また,乳業者との交渉においても原料乳に産地間の品質格差があっては,理解が得られません。消費者に安全で高品質な牛乳を供給するには,域内での同一水準でのレベルアップが求められます。
 乳業との取引においては,基本的には定時定量で進め,域内の過不足については全国連による需給調整の機能にお願いすることとしており,今後ますます全国連との機能分担を図ることが必要となります。全国的な課題も多い中,これからの生乳取引は現在中央で検討されている「生乳需給・価格情報協議会」等と連携を密にし,生乳受託販売委員会等酪農家の意見を頂き,情報を伝達していくことがいろいろな課題を解決していくことになると確信しています。

中国生乳販連の概要

2.事務所所在地
  広島市中区上八丁堀8−23(林業ビル4階)

3.機 構 図