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〔特集〕

畜産環境保全対策について

岡山県農林水産部畜産課

 近年,畜産経営の規模拡大や混住化が進み,畜産環境汚染が問題となっています。このような情勢の中で,国において平成11年11月に「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律(以下,「家畜排せつ物法」)」が施行され,平成16年10月までに家畜排せつ物の野積み・素掘り等の不適切な管理を改善し,畜産環境汚染問題を解消することになりました。
 これを受けて岡山県においても,平成12年6月に「家畜排せつ物の利用の促進を図るための岡山県計画」を策定し,畜産環境汚染問題の解消に向けて各種補助事業を予算化し,畜産環境保全対策に取り組んでおります。
 今回,家畜排せつ物法で定められた家畜排せつ物の管理基準と,岡山県が取り組んでいる畜産環境保全対策事業についてご紹介します。

1.家畜排せつ物法における管理基準

 管理基準は,野積み・素掘りを解消するため,遵守すべき必要最小限の基準を定めたもので,施設面や管理面において次のような基準が設けられています。

 (1) 施設面の基準
   家畜排せつ物を処理し,保管する施設(以下「管理施設」)の構造整備に関する基準。
  @ 固形状の家畜排せつ物の管理施設については,床を不浸透性材料(コンクリート等汚水が浸透しないもの)で築造し,適当な覆い及び側壁を設けること。
  A 液状の家畜排せつ物の管理施設については,不浸透性材料で築造した貯留槽とすること。

 (2) 管理面の基準
   家畜排せつ物の管理の方法に関する基準
  ◆平成11年11月1日から適用
   @ 管理施設の定期的な点検を行うこと。
   A 管理施設の床,覆い,側壁又は槽に破損がある場合は,遅滞なく修繕を行うこと。
   B 送風装置等を設置している場合は,当該装置の維持管理を適切に行うこと。
  ◆平成14年11月1日から適用
   @ 家畜排せつ物の年間の発生量,利用量(経営内及び経営外)並びに廃棄量などについて記録すること。
  ◆平成16年11月1日から適用
   @ 家畜排せつ物は管理施設(施設面の基準に適合した施設)において管理すること。

2.県における畜産環境保全対策

 県では,家畜排せつ物の適正な管理と耕種農家との連携による堆肥の有効利用を図るため,家畜ふん尿処理施設の計画的な整備,高品質な堆肥製造及び堆きゅう肥の流通促進などを総合的に実施し,環境と調和のとれた畜産経営の確立を推進しています。県が実施している主な事業は次のとおりです。