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〔地域情報〕

こだわりの産地限定牛乳

勝英地方振興局農林水産事業部畜産係

 最近の消費者ニーズの多様化や健康志向・本物志向の高まりから,牛乳本来の風味をそこなわないよう加工処理されたノンホモ牛乳,低温殺菌牛乳,また,より美味しさを追求した成分無調整牛乳,ジャージー牛乳などこだわりの牛乳の需要が増加しています。
 これに対応するため,地域の自然や環境条件を生かし,また,牛の生理や健康を考慮しながら,草づくりによる良質な粗飼料や安全な飼料を給与する飼養方法などにより,新鮮な生乳が生産されています。
 当管内でも,那岐山麓に位置する奈義町の酪農家が生産した生乳を兵庫県内の乳業工場で処理し,全国酪農農業協同組合連合会が販売者となって,大阪の大手スーパーを中心に,また,一部岡山県内でも販売されています。
 この牛乳は,産地限定の那岐山麓シリーズとして,低温殺菌牛乳(65℃,30分間殺菌),低脂肪牛乳,のむヨーグルトの3種類があり,いずれも1リットルのパックで販売されています(写真)。
 平成11年4月から販売が始まり,平成12年度の年間販売量は,低温殺菌牛乳359千本,低脂肪牛乳277千本,のむヨーグルト96千本で,増加傾向にあります。
 平成13年4月からは牛乳の安全性を確保するため,PHFトウモロコシ(収穫後殺菌及び殺虫剤等の農薬を使用しない)を給与して生産した生乳を原料としています。
 また,那岐山麓牛乳とは販売経路が異なりますが,勝央町の酪農家が生産した生乳が,大阪の生協で産直牛乳として販売されていました。
 平成11年からは勝央町の酪農家でも,このPHFトウモロコシを給与して生乳を生産しています。産地指定の成分無調整牛乳や低温殺菌牛乳に処理され,大阪の生協では新鮮で濃い味と評判です。
 今後,新鮮で生産者の顔が見える産地限定のこだわり牛乳の生産が益々多くなると予想されることから,生産意欲のある酪農家とこだわりの意識を持った消費者との信頼関係がより深くなっていくものと思われます。