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〔地域情報〕

高梁大池山育成牧場

高梁地方振興局農林水産事業部畜産係

概 要

 高梁大池山育成牧場は,高梁市の北西部に位置する大池山(標高664m)の中腹にあり,高梁市の市街地から車で約30分,高梁地域はもとより阿新地域からも利用しやすい絶好の場所にあります。
 当育成牧場は昭和47年3月に設置され,(社)高梁市畜産公社の運営により高梁地域の酪農家への高能力で強健な優良乳用雌牛の供給や預託育成により地域の酪農振興に大きく貢献してきました。
 しかし近年,高齢化や後継者不足による農家戸数,頭数の著しい減少により,また,北海道等からの初妊牛導入の増加も相まって,一時は200頭近くあった預託頭数も年々減少傾向をたどり,平成10年度には預託頭数が50頭を下回るまでになりました。
 この様な状況を打破し,運営の抜本的な改善を行うべく,JAびほく管内の酪農家を中心に「高梁大池山育成牧場利用組合」が設立され,平成11年度から(社)高梁市畜産公社に代わって運営を行っています。育成牧場を酪農家自らが運営するという県下で初めての試みでありましたが,酪農家はもとより高梁市,農協,県の関係機関が一体となって経営や飼養管理の改善に努めた結果,管外からの入牧もあり減少を続けていた預託頭数も増加に転じ,平成12年度末では102頭にまでなっています。

経営改善への努力

○衛生対策
 牛舎の計画的な改修を行うとともに,哺育牛の下痢,風邪に対して家畜診療所と協力して早期の治療及び予防に心がけ,発症の軽減に努めています。
 また,ピロプラズマ病については,殺虫剤や駆虫剤の定期的な牛体散布により,平成12年度においては発症はなく,家畜保健衛生所の行う月1回の血液検査においても全頭が正常値範囲内で推移しました。

○粗飼料の生産対策
 放牧地47ha,採草地18haにおいて,粗飼料の品質と生産量を阻害する雑草(特にギシギシ)の除草に努めています。平成12年度には5月から11月にかけて計6回,延べ64人が肩掛け噴霧器で雑草のスポット除草を行いました。本年度も引き続き除草を行っており,粗飼料の単収も年々増加しています。

○発育及び受胎成績
 発育については年々改善されており,平均受胎月齢も平成10年度の18.9ヶ月から平成12年度は15.8ヶ月までに改善しています。

預託料及び特典

○預託料
 

 ※市外預託者に対しては1日当たり150円の預託奨励金を交付する
 ※1頭当たりの輸送費は入退牧各々1,000円

○特典(平成13年度)
 預託牛に総合畜産センターが供給する高能力乳用牛の雌雄判別卵を移植する場合,卵代(50,400円)の1/2,移植料(15,140円)の2/3を助成します。
 また,優良な国産乳用種精液を人工授精する場合には,精液代及び授精料(3,000円)の1/2を助成します。

おわりに

 公共育成牧場は,育成に係る労働力の省力化や粗飼料不足の解消など,農家の生産性向上のため,その役割は益々重要となってきています。
 また,最近の初妊牛価格の高騰や環境問題の軽減の点からも,高梁・阿新地域を中心に更に多くの皆様に高梁大池山育成牧場を御利用していただけることを心より願っています。
 隣接する高梁市宇治町には,ナマズをはじめとした郷土料理が楽しめる「元仲田邸くらやしき」もありますので,観光を兼ねて是非一度牧場の見学においで下さい。

〔問い合わせ先〕
 〒719−2123
  高梁市高倉町飯部字大峠4437−2
 高梁大池山育成牧場利用組合
  TEL0866−29−2043