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〔共済連便り〕

家畜診療日誌

岡山西部家畜診療所 阿新支所
 畦 崎 正 典

 私がこの阿新支所に転勤してから,三年目となった。畜産農家の減少等の影響で,阿新支所はこの春より人員が減り,担当者が一人となった。阿新管内は新見市,哲多町,哲西町,神郷町,大佐町の一市四町からなり,この区域を一人で担当するのはとても無理なので,大佐町については六月より真庭家畜診療所の担当区域となり,他の区域においても阿新管内におられる三人の嘱託獣医師の先生に協力していただいているのが実状である。
 現在の診療体制について説明すると,阿新支所にある電話を転送状態にすることで,診療は一括して岡山西部家畜診療所本所で受け付けできるるようになっている。当初は,阿新支所に電話したのに高梁の本所がでるため戸惑う農家や,阿新支所がなくなったのではないかと勘違いする農家もあったが,現在では目立った苦情は出ていない。診療所の人員は本所五人と支所一人の六人体制である。平日はまず岡山西部家畜診療所本所(高梁市)に出勤し,休日や出張等で担当者のいない地区の診療の応援をしたり,逆に阿新管内の診療が多い場合や私自身がいない時などは誰か都合のよい人に応援してもらうなど,その日の往診件数,診療内容等により往診農家を振り分けて行っている。平日の夜間当番は西部家畜診療所本所と一緒に行っており,獣医師六人で対応している。また土日と祝祭日の当番も同様で,土曜及び祝祭日は二人,日曜日は一人で対応しているのだが,現在のところ順調にいっているように思われる。これでだいたいの診療はカバーできるのだが,阿新管内の農家の側からみると往診に時間がかかり,夜間等の急患にすぐに対応できない可能性もある。そのような場合における嘱託獣医師の先生との連携等もっと検討していかなければならない点もある。しかし,現在の畜産情勢を考えるとより一層の畜産農家の減少が予想され,それに対応する獣医師の診療担当エリアの拡大が充分考えられる。そのためには診療体制の効率化をしなければならず,その面からみると私としてはよかったのではないかと思う。
 現在,私の悩みの種は事務仕事である。その内容は水道代,ガス代,新聞代等の支払から,カルテ,医薬品管理のコンピューターへの入力,診療費の徴収及び支払,等々である。もともと几帳面とはいえない上に,仕事を分担できる同僚もいないわけで,一般事務及び診療事務を一人でこなさなければいけないのである(一人なのでそれぞれの仕事量は少ないのであるが)。とりあえず阿新支所が無くなったわけではないので,他の診療所と同じ事務があるのは分かるのだが,もう少し効率的な事務処理ができればと思う。この原稿を書きながら「ああまた月末事務をしないといけない時期になった。」と頭をいためている私であった。