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〔特集〕

「牛乳の表示」のお話

岡山県農林水産部畜産課

 皆さんは,スーパーの乳製品売り場で牛乳を買おうとしたときに,いろいろな種類があって迷ったことはありませんか?
 多くの方が,パックの表には,「○○牛乳」と書いてあるのに,裏面の成分表示欄には,種類別という欄が「加工乳」や「乳飲料」となっていることに,ふつうの牛乳とどこが違うのだろうかと,一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
 これらの牛乳・乳製品の表示については,法令やメーカーの自主規制ルールである「飲用乳の表示に関する公正競争規約」で詳しく決められています。
 この規約が,消費者の健康志向の高まり,商品の多様化等により,飲用乳においても表示内容の一層の充実が求められている状況を踏まえ,表示の適正化等の観点から改正され,平成13年7月11日から施行されました。
 しかしながら,この改正では猶予期間が設けられ,メーカーは1年以内に表示を改めればよいこととされていました。
 従って,平成14年7月12日以降は,新基準による表示がされた製品だけが,店頭に並んでいることになります。
 そこで,今回は,新しい表示のルールはどのようなものなのかをご紹介したいと思います。

【主な改正点】

@ 「牛乳」と表示できるのは,生乳を100%使用した「牛乳」及び「特別牛乳」だけになりました。
 「牛乳」と表示できるのは,原料として「生乳」を100%使用し,無脂乳固形分が8%以上,乳脂肪分3%以上の製品だけで,加工乳や乳飲料には「牛乳」の文字は使用してはならないことになりました。
 なお,「ミルク」「乳」の文字については,無脂乳固形分が8%以上,乳脂肪分3%以上あれば,生乳を100%使用していない加工乳や乳飲料に用いても差し支えありません。

A 生乳の使用割合を,原則として「100%」「50%以上」「50%未満」の三段階で表示を一括表示欄に義務付けるとともに,一括表示欄以外に表示する場合にも表示基準が設定されました。
 「牛乳」「特別牛乳」「部分脱脂乳」「脱脂乳」については,一括表示欄に「原材料生乳100%」と表示することが義務づけられ,一括表示欄以外に表示をする時は,「生乳100%使用」と表示することとなりました。
 また,「加工乳」及び「乳飲料」については,一括表示欄に使用原材料の多い順に表示し,「生乳(50%以上)」又は「生乳(50%)未満」と表示することが義務づけられました。
 なお,生乳50%以上使用の場合の一括表示欄以外の表示は,「生乳50%以上使用」又は「生乳○○%使用」と固定値を表示することになっています。
 具体的に表示例を示すと図のようになります。



 現在,昨年起きました一連の「食品の偽装事件」により,消費者の食品表示に対する関心が高くなり,一旦,不当な表示が行われると,消費者の信頼をたちどころに失ってしまうという厳しい状況になっています。
 牛乳をはじめとする食品の表示は,消費者が購入する際に品質や内容を見極めて選択する上で重要な役目を果たしているとともに,取り扱い方法や保存の上でも適切な情報を提供してくれています。
 本県でも,県民の皆様からの食品表示に対する様々な疑問・質問や偽装表示等の不審な表示に関する情報を受け付ける窓口を設置(設置場所:岡山県消費生活センター)し,また,生産から流通に至る食品の安全性・信頼性を確保するための施策を一元的に推進するために「岡山県食の安全推進本部」を設置しております。
 今後,これらの取り組みを通し,県民の食への信頼を積極的に確保して参りますので皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いします。