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〔普及現場からの報告〕

畜産環境の改善と良質堆肥の生産・利用に向けて
〜第1回岡山地域堆きゅう肥共励会の開催〜

岡山農業改良普及センター

1 はじめに

 家畜排せつ物法が平成11年11月に施行され平成16年11月までにふん尿処理施設の整備が義務づけられ,畜産環境の改善に対する意識が高まりつつあります。こうした中で,岡山地域では関係者が一体となって,ふん尿処理施設の整備と良質堆肥の生産に取り組んでいます。

2 岡山地域の堆肥化施設の整備

 資源リサイクル畜産環境整備事業や家畜ふん尿処理システム化施設設置事業等でふん尿処理・堆肥化施設の設置を行っています。
 平成13〜14年度には,管内で24ヶ所(酪農23戸,肉用牛1戸,養鶏1戸)で堆肥化施設・機械が整備がされました。(表1)
 また,有機資源ネットワーク21推進事業等を活用し,堆肥散布用機械の整備をあわせて行っています。

表1 堆肥化施設の整備状況(ヶ所数)

写真1:堆肥舎(岡山市可知)

3 岡山地域堆きゅう肥共励会の開催

 堆肥化施設が整備されてきたことから,堆肥化技術の向上を目指し,関係機関・団体共催で地域堆きゅう肥共励会を開催しました。
 12月4日に,岡山家畜保健衛生所において管内1市6町から出品された牛ふん堆肥31点(うち参考出品2点)について,11名の審査員で官能審査を行いました。

写真2:共励会官能審査

 その後,成分分析とこまつな発芽試験を行い,順位を決定しました。結果は上位と下位の差が大きく,県共励会と比べても技術に改善の余地があることがわかりました。(表2)

写真3:こまつな発芽試験

表2 岡山地域と岡山県の堆きゅう肥共励会の結果比較

 2月14日には,JA岡山東営農センターにおいて表彰式と研修会を開催しました。
 当日は,畜産農家,耕種農家,関係者130名余が参加し,堆肥づくりへの関心の高さがうかがえました。
 表彰式では,最優秀賞1点(加茂川町堆肥供給センター),優秀賞4点が表彰され,研修会では,農業総合センターの佐藤専門技術主幹から「家畜ふん堆肥の利用促進」,7畜産環境整備機構の本多審議役から「堆肥化技術の基本」と題した講演が行われ,参加者全員,熱心に聴講していました。

写真4:共励会表彰式

写真5:生産利用研修会

 また,今回の共励会とあわせて,堆肥の成分分析,特殊肥料届出の啓発を行い,3月には「岡山地域堆肥マップ」を作成し,配布しています。

4 おわりに〜今後の方向

 今後も堆肥化施設の整備とあわせ,技術向上による良質堆肥の生産と耕種農家との連携による堆肥の流通を促進し,地域内供給利用システムの確立に向けて関係者一体となった取り組みを続けていくことにしています。