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〔特集〕

平成15年度家畜共済事業重点実施事項

岡山県農業共済組合連合会

1.事業推進

 (1) 本年度も,資源把握を目的に2月1日と8月1日を基準日にして,年2回の家畜飼養頭数調査を継続し,家畜診療所は組合等と共に加入推進を行い引受拡大に努める。
 (2) 本年度は,死廃事故については月齢別評価の徹底,病傷事故については十分な共済金額の確保により支払財源を確保し,保険収支の改善を図る。
 (3) 各家畜診療所及び組合等の区域ごとに死廃事故頭数の低減目標値を設定し,飼養管理指導及び損害防止により事故防止を図る。
 (4) 家畜診療所の運営基盤及び機能を確立するため次の事項を実施する。
  @ 畜産経営の安定を図るため,家畜診療所業務を充実させ,組合員等への支援体制を強化する。
  A 家畜診療所は,組合等の行う加入推進活動等へ積極的に協力し,地域への組合等のアピールを支援する。
  B 獣医師は,治癒率向上のため,組合員等からの早期診療依頼を徹底させると共に疾病牛の早期摘発,早期治療を行う。
  C 家畜臨床研修所を岡山中部家畜診療所へ移転併設し,生産獣医療にあたる獣医師の専門化を進め農家のニーズに応える。
  D 家畜臨床研修所を中心として,研修会・講習会を開催し,獣医師の技術及び資質の向上に努める。
  E 伝染性疾患の蔓延防止のため農家指導を行う。特にヨーネ病について衛生管理を徹底する。
  F 家畜の予防衛生・増殖に資するため県・畜産協会等の行う諸施策に対して協力する。

2.損害防止事業

 (1) 特定損害防止事業
  @ 対象疾病の措置を通じて飼養管理指導を強化する。
  A 乳牛の乳房炎を基準以上に実施し,発病と死廃事故対策を強化する。
 (2) 一般損害防止事業
  @ 組合員等の畜産経営安定のために,繁殖検診,飼養管理及び衛生管理指導の支援体制を充実する。
  A 夏期の暑熱による損耗について組合員等を啓発し,引き続き防暑対策の強化を図る。
  B 胎児及び出生子牛の事故を減少させるため,分娩及び子牛の飼育管理について,組合員等を指導する。
  C 保険収支改善に向けて損害防止会議を開催し,組合等と共に死廃事故低減に努める。
  D 肢蹄疾患を減少させるため,岡山県装削蹄師会の開催する削蹄師技術講習会を支援するとともに,同支部及び組合等と連携して組織的に年2回の削蹄の励行を図り肢蹄疾患による廃用事故を防止する。
 (3) 高度家畜診療体制整備事業
   家畜群疾病情報管理システムを普及定着させ,乳牛の代謝プロファイルテストを全県下に拡大するなど飼養管理改善を図って死廃事故の未然防止に取り組む。
 (4) 家畜生産性向上対策事業
   廃用事故を未然に防ぐため,代謝管理システムの開発・整備の支援を行う。
 (5) 事故発生防止事業
  @ 乳牛の産前産後の事故防止のため,乾乳期において予防措置及び指導を実施する。
  A 肥育牛の事故防止のため,肥育素牛の導入時において予防措置及び指導を実施する。
  B 出生子牛の事故を減少させるため,特定肉用牛等の妊娠牛に対する予防措置を行う。