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〔共済連便り〕

家畜共済事業の現況(乳用牛)について

岡山県農業共済組合連合会

 畜産農家戸数・頭数の減少等により家畜共済事業も少なからず影響を受けています。今回は,県下過去10年間の乳用牛の引受(加入),死廃事故,病傷事故の現況(推移)についてまとめてみました。

1.引受(加入)の状況

 平成14年度の加入頭数は22,709頭(570戸)で,これは平成4年度の加入頭数33,423頭(1,770戸)に比べ,10年間で10,714頭(1,200戸)の減少となっています。頭数,戸数は減少していますが,1戸当たりの加入頭数は平成4年度18.9頭であったものが,平成14年度は39.8頭とほぼ2倍に増加しています。今後とも戸数の減少と規模拡大化は続くものと思われます。

2.死廃事故の状況

 平成14年度の死廃事故頭数は2,118頭でそのうち死亡頭数が967頭でした。前年度より46頭の増加でした。病名別にみると,関節炎,心不全,乳房炎,ダウナー症候群(いわゆる産後起立不能症)の順に多く発生しています。関節炎は過去10年間以上トップの座にあり,家畜診療所では事故低減に苦慮しているところです。心不全は過去4〜5位でしたが,乳房炎をぬいて2位の座に上がってきました。また,死廃事故頭数危険率(死廃事故頭数÷加入頭数)は年々増加傾向にあり,平成14年度は9.3%となっています。

3.病傷事故の状況

 平成14年度の病傷事故頭数は26,154件で,前年度より507件の減少でした。病類別にみると。生殖器病36.2%,泌乳器病19.8%,消化器病11.7%となっています。また,病傷事故頭数危険率(病傷事故件数÷加入頭数)は増加傾向にありましたが,平成14年度は115.2%となっています。

4.死廃事故低減対策

 家畜診療所では家畜臨床研修所と協力して,代謝プロファイルテスト(牛群の健康診断)を実施し,飼養管理技術等の改善策を提供していく生産獣医療を今年度から拡充していきます。こうした取り組みにより酪農家から信頼され,かつ経営に大きく貢献できる家畜共済事業でありたいと考えています。