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〔特集〕

第2年度(平成15年度)事業計画

おかやま酪農業協同組合

T.基本方針

 我が国の経済はデフレ経済から未だ脱却できず,個人消費の低迷,設備投資の低下,雇用の低迷から依然として厳しい環境が続いております。更には,国際情勢も非常に緊迫した状況下にあり経済の先行きに不透明さを色濃くしております。
 一方酪農情勢につきましては都府県においては依然として酪農戸数,飼養頭数の減少から生乳生産の伸び悩みは止まらず,反面飲用牛乳消費は比較的順調で昨年来需給は逼迫した状況で推移しております。又,家畜排泄物管理法の平成16年11月よりの施行,乳価,乳質改善,飲用牛乳市場正常化,等々何れも解決しなければならない重要な課題,問題が山積されております。この様な状況下でおからく発足2年目を迎え,組合員の負託に応えると共に組織の強化のため,事業所等の統廃合,事業の効率化を一段と進めて参る所存です。組合員,関係諸機関の皆様方の一層のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

事業重点推進目標

1.生乳生産量126,000トン,購買取扱数量110,000トン,流通取扱頭数10,500頭を目標として取り組む。
2.生乳増産対策及び経営指導の推進を行う。
3.事業所、CSの統廃合による組織の合理化を図るとともに経費の削減に努める。
4.信用事業の体制整備によるリスク管理の徹底を図る。
5.財務の拡充を図る。

U.各事業の運営方針

1.生産指導事業

(1) 担い手育成として後継者,新規就農者等の確保に努めます。
(2) 各地域の酪農組合活動を支援し,また女性部,青年部,同志会などの組織活動の活性化を図ります。
(3) 家畜排泄物管理法の実施を控え,糞尿処理技術の研究と普及を図り,1/2補助金付畜環リースの利用を推進します。
(4) 搾乳後継牛を確保するため,自家育成を奨励し助成を行います。
(5) 酪農ヘルパー事業の定着を図り,円滑な運営に努めます。
(6) 共進会を開催し,乳牛改良の成果を確認するとともに,消費者に酪農をアピールします。
(7) 乳質改善指導を行い,良質乳の生産に努めます。
(8) 乳牛飼育管理技術の習得と普及に努めます。
(9) 制度資金借り入れの指導を行います。
(10) 税務対策を主体に経営指導を行います。

2.改良登録事業

(1) 乳牛改良事業
 1)第12回栃木全共に向け,候補牛の作出に努めます。
 2)牛群改良を推進いたします。
(2) 凍結精液事業
 1)凍結精液事業の配布組織の維持と優良精液の斡旋を行います。
 2)凍結精液の取扱窓口団体として,乳用牛・和牛凍結精液の円滑な供給に努めます。
(3) 登録事業
 1)乳牛改良の基本となる登録を推進します。
 2)平成14年度から登録申請が簡素化され,本人申請を推進します。
(4) 牛群検定事業
 1)牛群検定の活用により経営改善を促し,農家所得の確保を図ります。
 2)牛群検定に個体識別システム化への対応を致します。
 3)牛群検定加入推進を図り農家の能力改善に努めます。
 4)国が進めている後代検定事業に取り組みます。

3.診療・授精・受精卵移植事業

(1) 診療事業
 1)繁殖検診を柱とし,一般診療は,関係機関との協調・連携を密にして合理的に展開致します。
 2)診療件数4,100件を見込み,健康管理と疾病予防のため必要な動物用医薬品の拡売に努めます。
 3)繁殖障害,乳質指導,予防衛生などの飼養管理面での指導診療に努めます。
(2) 授精事業
 1)地域の実態に応じて授精件数3,800件を見込み,事業を展開致します。
 2)関係機関との協調・連携を密にして,繁殖成績の向上と乳牛改良に努めます。
(3) 受精卵移植事業
 1)各補助事業に取り組みながら受精卵の利用普及定着を図ります。
 2)各市町村ET研究会等の組織と連携して,組合員のニーズに合った事業を展開します。
 3)優良受精卵の活用により,乳牛改良の推進と付加価値の高い産子の生産を推進します。

4.流通事業

(1) 乳用牛並びに肥育牛等の斡旋,販売を円滑に推進します。
(2) 総取扱頭数10,500頭以上を見込みます。
(3) 導入助成並びにおからく乳用牛リース等を活用し,搾乳素牛800頭以上の導入をすすめ,生乳の安定生産,需要期増産に努めます。
(4) 哺育育成農家,肥育農家の安定経営のため,有利販売に努めます。
(5) 県産後継牛の安定確保のため,育成牛の北海道預託を継続します。
(6) 育成牧場は搾乳素牛の流通基地として活用し,肥育部門は受託を中心に継続します。

5.販売事業

(1) 生乳生産量126,000トンを取扱います。
(2) 中国生乳販売農業協同組合連合会と連携し,有利販売に努めます。
(3) 集送乳の合理化を図るため,乳業メーカーへの直送を推進します。
(4) 未設置となっている集乳車へ流量計・オートサンプラーを取り付け,乳量測定・サンプル採取の斉一化を図ります。
(5) 鏡野クーラーステーション業務の効率化と乳質管理保全の強化を図ります。
(6) 岡山県生乳検査センターと連携をとり,乳質改善に努めます。
(7) 牛乳・乳製品の消費拡大に努めます。

6.購買事業

(1) 取扱数量は110,000トン以上を見込みます。
(2) 各事業所,SPを中心に配送を見直し,円滑な有利安定供給を図ります。
(3) 取扱品の品質管理に努めます。
(4) 仕入先の幅広い選択により,飼料価格の低減に努め,全利用を推進します。
(5) 購買利用推進委員会の意見の集約により事業拡大を図ります。
(6) 組合員のニーズに早急に応えるべく体制整備に努めます。

7.信用事業

(1) JAバンク基本方針に基づき,農林中央金庫のご指導を仰ぎながら,経営の健全性・信頼性の維持・確保に努めます。
(2) 貯金の期末目標を40億円とし,組合員の協力を得ながら目標の達成に努めます。
(3) 余裕金の運用は原則として系統で行い,効率的な運用に努めます。
(4) 制度資金の利用による経営安定,経営改善に努めます。
(5) 債権保全については,担保物件の見直し,連帯保証人の追加等十分な注意をはらうとともに,債権の回収に努めます。

8.経営管理

(1) 計画的に自己資本を増強し,財務の健全化に努めます。
(2) 機構改革を行い,審査室を設置します。
(3) 遊休資産を整備し,有利売却に努めます。
(4) 経営の節減と業務の効率化を図るよう組織の整備を行います。
(5) 組合員皆さまに共通の話題を提供するよう,広報活動に努めます。
(6) コンプライアンス(法令遵守)の理解を深めるよう研修を行います。
(7) 各種研修会に参加し,専門的な能力と幅広い知識の習得に努めます。