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牛海綿状脳症(BSE)検査体制について

岡山県岡山家畜保健衛生所

1 はじめに

 牛海綿状脳症(BSE)対策特別措置法により,24か月齢以上の死亡牛(以下「死亡牛」)検査が義務づけられました。平成15年4月1日からBSEの清浄化を目的に,死亡牛全頭検査が,岡山,井笠,高梁家畜保健衛生所管内で開始され,この7月からは真庭,津山家畜保健衛生所管内を加え,県下全域での死亡牛のBSE全頭検査が開始されます。
 なお,平成15年4月1日から6月24日まで,全県下で110頭の死亡牛を検査したが全頭陰性でした。

2 BSE検査体制

 平成15年4月県外化成場への搬入が,BSE検査陰性を確認した死亡牛に限られたことから岡山,井笠,高梁の各家畜保健衛生所管内の死亡牛については,検査材料を採取した後,各家畜保健衛生所にて焼却しました。
 5月からは岡山家畜保健衛生所に冷凍コンテナを設置し,岡山,井笠,高梁家畜保健衛生所管内の死亡牛を一箇所に搬入し,採材,保管し,検査により陰性を確認した後,県外化成場へ搬出する体制をとりました。
 真庭,津山家畜保健衛生所管内の死亡牛についても,4月以降,BSEを疑う症状のあった牛,及びこれまで国内で確認された患畜と同時期に生まれた牛について検査を行い,陰性を確認し,家畜保健衛生所にて焼却しました。
 7月からは,全県下を対象として岡山家畜保健衛生所で,休日も含めて毎日実施する体制をとり,現在建設中の集荷採材保管施設完成後は,そこで実施されることとなります。

 ◎死亡牛の電話受付時間:
         8時30分〜12時00分
 ◎搬入時間:県南10時00分〜14時00分
       県北14時00分〜15時00分

 但し,平日の電話受付は,岡山 井笠 高梁 真庭 津山の各家畜保健衛生所で受付していますが,休日は岡山家畜保健衛生所の一箇所で行います。

3 搬入時の書類等について

 必要な書類は,臨床獣医師(家畜診療所獣医師,開業獣医師等)に依頼してください。

 1)死亡牛処理整理票……6枚綴
   所有者の住所,氏名,TEL,発生場所,種類,性別,個体識別番号,死亡年月日,生年月日,家畜保健衛生所への届出の有無を必ず記入してください。

 2)診断書(検案書)
   死亡牛所有者は,必ず臨床獣医師に検案してもらい診断書(検案書)を作成してもらってください。
   獣医師は,生前に神経症状の有無を稟告等で確認し,記載してください。
   県内焼却施設搬入地域の方は,以上の書類を作成し死亡牛に携行してください。
   県外化製場搬出地域については,以上の書類に加え次の書類も必要になります。

 3)産業廃棄物処理委託契約書(県外化製場へ初めて搬出するときのみ必要)
   1枚目の排出事業者の欄に農家名(牛の所有者名)を記入し,200円の収入印紙を貼付し,後ろから3枚目の甲(排出事業者)の欄に住所,氏名を記入し捺印してください。2回目から契約書は必要ありません。
 ※契約書はマニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行に必要となります。

 4)マニフェスト……7枚綴(県外化製場へ搬出するときに必要)
   県外化製場に搬出する場合は,マニフェストが必ず必要となりますので,下記のことに注意して作成をお願いします。
  @交付年月日,交付担当者名……牧場責任者の氏名,捺印
  A事業者(排出者)の氏名・住所・郵便番号・電話番号
  B事業場(排出事業場)の名称・所在地・郵便番号・電話番号
  C数量は1頭600s(24ヵ月齢以上の死亡牛)で,個体識別番号を各々記入願います。
  上記の書類を記入確認の上,死亡牛といっしょに搬入願います。書類に不備がある場合は,国からの助成が出ないことがありますのでご注意してください。

搬出受付
採材場所に搬入
採材風景
BSE検査材料(脳幹部)
一時保管庫
BSE検査風景 化製場へ搬出

4 受付について

 平日の死亡牛の電話受付は,各家畜保健衛生所へお願いします。
 岡山家畜保健衛生所 0867−24−3880
 真庭家畜保健衛生所 0867−44−2231
 井笠家畜保健衛生所 0866−84−8221
 津山家畜保健衛生所 0868−29−0040
 高梁家畜保健衛生所 0866−22−2077
休日の死亡牛の電話受付は,岡山家畜保健衛生所の一箇所で受付します。
 岡山家畜保健衛生所 0867−24−3880