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〔普及現場からの報告〕

“新庄村堆肥センターの操業開始から一年間の動き”

真庭農業改良普及センター

1.はじめに

 新庄村堆肥センター(管理主体:新庄村堆肥生産組合)は,平成14年4月に稼働し,試行錯誤を繰り返しながら耕種農家に喜んで使ってもらえる良質堆肥の生産技術確立及び販路拡大に取り組んできました。今回はその動きを追ってみます。

2.良質堆肥の生産

 操業当初からECを極力抑え,安心して使ってもらえる堆肥にすることを目標として,経費はかかるものの副資材を節約することなくふんだんに投入し,6ヶ月間じっくり熟成しています。また,発酵温度を高水準で維持するため,ブロアーによる間欠通気を行っています。その結果,平成14年度岡山県良質堆きゅう肥共励会において最優秀賞を受賞し,自信を持ってPRできると喜んでいます。“身土不二”と名付けた堆肥の平成14年度販売実績は約350t(水田10haほか)でした。

3.‘花の土’の生産

 新庄村でも花壇用にホームセンターで花の土を購入する家庭が多い。そこで,堆肥とマサ土等を混合し,‘花の土(商品名:土力の賜)’として販売を開始しました。さらに,‘花の土’をプランターに入れ,チューリップやクロッカス等の球根やパンジーを植えて卒業式や入学式シーズンに村内の学校を対象として販売したところ大変好評を得,約700鉢を販売しました。

4.マッシュルームの栽培

 堆肥の発酵熱と栄養成分を利用して,マッシュルームを試作しています。昨年末に製品堆肥の上部に菌を直接散布して栽培試験を行ったところ,3月下旬から5月末まで写真のようなしっかりとしたものが発生し,予想以上の収穫がありました。15年度は試験ハウスを導入し,一歩進んだ試験を行う予定です。

5.耕種農家へのPR

 平成15年3月20日,真庭南部地域の耕種農家を堆肥センターに招き,堆肥の現物を見ていただくとともに耕種農家が希望する堆肥の条件等の意見交換を行いました。その結果,久世町から大口の注文をいただくことができ,更なる販路拡大を模索しています。