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〔特集〕

BSE検査体制が充実さる
~岡山県家畜衛生管理センターが運営開始~

岡山県畜産課

 国内で初めて牛海綿状脳症(BSE)感染牛が確認されて2年,畜産農家のみならず消費者にとっても食の安全・安心に対する関心を高まらせる大きな社会問題となったところです。
 これを機に国は牛海綿状脳症対策特別措置法を制定し,食用に仕向けられる牛の検査のみならず,生産現場で発生した24カ月齢以上の死亡牛についても県が全頭検査を実施するよう義務づけられたところです。
 こうしたことから県では,本年7月から岡山家畜保健衛生所に県下の死亡牛を一手に集め全頭検査を暫定実施していましたが,この度,県総合畜産センター内に建設整備をすすめていた死亡牛の集荷採材保管を専門に行う「岡山県家畜衛生管理センター」が完成し,いよいよ10月26日から(社)岡山県畜産協会に管理運営を委託して運用を開始することとなりました。
 本施設は正月を除き専属の職員を配置して周年受付を行うほか,県下5家保の職員が輪番制でBSE検査用の採材業務を行います。採材された検体は毎週2回,家畜病性鑑定所にてELIZA 法による検査を受けますが,検査結果が陰性と判明し県外の化製場や県内の焼却場へ搬出するまでの間,この「家畜衛生管理センター」の大型冷凍庫で保管されることになります。
 本施設の完成により,県内における迅速で効率的なBSE検査体制が整うとともに,BSEの清浄化に向けて大きな効果を発揮するものと期待されているところです。
 畜産農家の皆さんには色々とお手数をお掛けしますが,死亡牛が発生した場合には最寄りの診療獣医師へご連絡いただき検案(診断書作成)を受けるとともに,24カ月齢以上の死亡牛については届出が義務付けられておりますので,管轄家保にもご連絡いただきますようよろしくお願いします。
 なお,10月26日以降は死亡牛の搬入先が従来の岡山家保から家畜衛生管理センター(旭町)へと変更になるとともに,土日祝祭日の搬入に関する電話受付は,家畜衛生管理センターが直接受け付けますのでご注意願います。
 今後とも円滑な検査へのご協力重ねてよろしくお願いいたします。


運用開始に向け急ピッチで建設がすすむ「岡山県家畜衛生管理センター」

【岡山県家畜衛生管理センターの営業概要】

 ・運用開始日  平成15年10月26日
 ・岡山県家畜衛生管理センター所在地 
   県総合畜産センター養豚ゾーン隣接地内
   TEL 0867-27-3101

【搬入に関する営業時間】

[平日]
 搬入電話受付 8:30~12:00(各家保へ)
 搬入時間  10:00~14:00(衛生管理センター)
[土日祝祭日]
 搬入電話受付 8:30~12:00(衛生管理センターへ)
 搬入時間  10:00~14:00(衛生管理センター)

※ 死亡牛のBSE検査に関するお問い合わせは,最寄りの家畜保健衛生所又は6岡山県畜産協会(086-222-8575)まで