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新年のごあいさつ

岡山県農林水産部畜産課長
上原 逸史

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様方にはお健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年の農林水産業を振り返ってみますと,国際的にはGATTウルグアイラウンドの終期到来による自由貿易協定を協議するWTO交渉が難航しており,農業分野での各国間の主張は解決の糸口を見つけられない状況となっております。
 一方,国内では,食品の偽装表示やコイヘルペスウイルス汚染の問題,更には,国内9例目となる広島県でのBSEの発生が本県へも大きな影響を及ぼすなど,我々農林水産業に携わる者にとって「食の安全・安心」について,改めて考えさせられた1年であったと思います。
 こうした中,畜産分野では,24ヶ月齢以上の死亡牛の全頭検査体制を強化するため整備をすすめていた「岡山県家畜衛生管理センター」が完成し,昨年10月末から稼働を開始したところであり,BSEの清浄化に向けた検査体制を確立したところです。
 また,個体識別番号の耳標装着が定着したことを活用し,一昨年から,全国でも先駆的な取組みとして,和牛のと畜段階までの履歴が確認できるシステムを構築運用しておりましたが,昨年10月からは和牛肉のほか乳用種・交雑種にまで情報提供範囲を拡大した県産牛肉のトレーサビリティシステム「牛の里おかやまモーモーランド」にリニューアルして運用を開始しております。
 更に「飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律」の省令改正により,家畜に給与する飼料の記帳が義務付けられるなど,「食の安全・安心」対策が強化されたところでありますし,本年11月には「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律(家畜排せつ物法)」の規制適用を控えており,家畜ふん尿の適正な管理・利用が喫緊の課題となっております。
 県としては,国・県の各種補助事業やリース事業等を積極的に活用した適正なふん尿処理施設の整備を促進するなど,安心して畜産経営に取り組める環境づくりにつとめてゆくこととしております。
 今後とも,本県の畜産が県民に対して安全で安心できる畜産物を安定的に供給するとともに,地域に根ざした産業として持続的に発展していくため,地域の遊休農地や稲わら等の有効活用による自給飼料の確保と生産コストの低減,防疫・衛生対策の充実強化,更には環境保全と循環型農業の確立などの関係施策に積極的に取り組んでいきたいと考えておりますので,一層のご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。
 最後となりましたが,新しい年が畜産関係者の皆さんにとって輝かしい年となりますようお祈り申しあげまして,新年のごあいさつといたします。