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〔地域情報〕

「ジャージー牛乳の加工処理施設」が完成!

真庭地方振興局


ひるぜんジャージーランド全景

 はじめに

 蒜山地域は,全国有数のジャージー酪農地帯として発展を遂げていますが,そのジャージー牛を放牧している様子は牧歌的な景観を呈し,味わいのある重要な観光資源として,年間250万人を超える観光客を呼び込む源となっております。
 この蒜山で酪農事業を展開している蒜山酪農農業協同組合は,蒜山三座のふもとにおいて消費者との交流や憩いの場として整備をすすめている「ひるぜんジャージーランド」内に,ジャージー牛乳の加工処理施設(事務所併設)の建設を進めていましたが,この度完成の運びとなりましたので,その概要について紹介します。


生乳処理施設(事務所)

 施設の概要

 蒜山酪農農業協同組合では,食の安全に対する消費者意識の高まりに対応するため,老朽化した旧処理施設(昭和46年建設)を,平成12年度から近代的かつ衛生的な牛乳加工処理施設に生まれ変わらせるため,畜産基盤再編総合整備事業(総事業費:17億円)に取り組んできましたが,15年12月に完成し,1月から操業に入る予定になっております。
 この施設では,15t/日のジャージー牛乳を使用して,牛乳・乳飲料,バター,アイスクリーム等を生産する計画で,ヨーグルトやチーズ等の加工部門と併せると,組合全体では年間7200t(20t/日)の処理を目指しています。
 また,本施設は,消費者の方々に工場の内部を見学いただき,少しでも牛乳・乳製品等への理解を深めていただくための見学者用通路を設置しております。紙パックが組み立てられ,その中へ牛乳が充填されケースに収容,冷蔵庫に移送される等すべてこれらが自動的に流れていく様を見学者の方が眺められると,大いに感心されるのではないかと思います。ただし,残念なことですが,工場の稼働は午前9時頃までには終わりますので,見学されたい方はご注意ください。


牛乳充填室内部1

牛乳充填室内部2

牛乳充填室内部3

牛乳調合室

 おわりに

 平成16年(2004年)は,蒜山にジャージー牛がオーストラリアから導入[昭和29年(1954年)]されてから50年を迎えるとともに,平成18年には組合の設立からも50周年を迎えます。この節目を迎えるにあたり事務所を移転し,新たな工場が稼働するのも何か因縁めいたものを感じざるを得ません。
 これまで多くの方々のご努力によって成長を続けてきた蒜山の酪農が,これを契機に今後ますます発展するものと期待するものです。

(参 考)
「蒜山地区ジャージー酪農の歩み」(平成4年2月発行)によると,蒜山酪農農業協同組合は,昭和31年1月16日に設立され,同25日吹雪の中を生乳8斗を北酪へ出荷したのが始まりと記載されており,半年後の31年7月3日に処理工場を整備し,1日あたり2石(180ml×1000本)を処理し,牛乳の販売(10.5円/本)を開始しました。その後,昭和46年3月に,瓶詰めおよび紙容器ラインを備えた市乳工場を整備し,これによりジャージー牛乳の広域販売に着手し,現在に至っています。