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〔地域情報〕

「千屋牛」をみんなで応援しよう
〜増やそう千屋牛!みんなで食べよう千屋牛肉!〜

阿新地方振興局農林水産事業部農業振興課畜産係

1 はじめに

 「千屋牛」関連記事,良くも悪くも3年連続です。(別にいいんじゃないですか。)1年目に「千屋牛初夢」としていろいろ掲げましたが,この中で早速実現したのが,「千屋牛が和牛岐阜全共で大活躍」です。これは元気が出ましたね。これがきっかけで,「増頭の初夢」のほうにも,関係者みんな力が入ってます。直接関係ない人もかなり注目しています。
 というわけで,今回は,牛を飼っていない人にも,もっと「千屋牛」を応援してもらおうと,取り組んだ事例を2つ紹介します。
 ともに「千屋牛振興会」(農協,生産者団体,関係機関で構成されたブランド化推進母体)が中心となって取り組んだものです。

2 その1 あの「あられ号」も活躍

  〜山の中の千屋牛ふれあいまつり〜
H15.11.5(土)開催

 会場の千屋温泉はもう初冬,寒い一日となりました。(オープン間近のスキー場には人工の雪が降ってました。)
 さて応援団をゲットするにはまずは食べ物,普通ならテープカットからスタートが普通ですが,この日は餅つき(当然地元産のもち米),そして「千屋牛肉」の焼き肉,そして肉入りおにぎり,少々寒いくらいが風情があります。
 お腹がいっぱいになったら,応援団候補は何か見たい。はいわかりました。「千屋牛」の歴史と伝統,子牛のかわいさ,そして美しさをお見せしましょう。ということで,新見北高校による碁盤乗り,早期離乳・ほ育技術に長けている新見市法曽地区からやってきたかわいい子牛たち,そして本年度県共グランドチャンピオン・新見北高校の「あられ号」,つまり本物をしっかり見ていただきました。(「あられ号」はもともと登場の予定でしたが,グランドチャンピオンの箔がつくとは,うれしい誤算です。)    
 寒いかったですが,温泉もあるし,みんなホットな一日でした。約500人の応援団ゲットか?

子牛とのふれあい 県下一の美女とチーズ

3 その2 アイデアとふるさとがいっぱい

  〜千屋牛ふるさと料理コンクール〜
H16.2.24(火)最終審査会開催

 千屋牛肉はどこを食べてもおいしいんだよ,モモ,ウデなどのいわゆる低級部位もおいしいよ,ということで,幅広い千屋牛肉の消費拡大と普及を目的に開催されました。
 最終審査会の会場は哲西町の「きらめき広場哲西」です。予想を上回る45点の応募の中から,43点を二次審査会(最終審査)に出品していただきました。どれも阿新管内の料理自慢(ベテランも新人も)が出品されてきたわけですから,審査も大変難航しました。それでも,政木信昭先生(許。工房,岡山市)を審査長として,最優秀1点,優秀賞2点,奨励賞7点を選び出しました。最優秀賞は「アメダスおこわ」(哲西町,逸見恭子さん)でした。
 出品者の方には,政木先生の料理講習を受講していただき,会場は笑いと関心(感心?)でいっぱいでした。
 出品者の方々大変ありがとうございました。千屋牛肉消費推進隊員としてこれからの活躍を期待いたします。

政木先生の講習 上位入賞者

4 おわりに

 2年半前のBSEの発生で,肉用牛業界は大変な打撃を受けましたが,国産牛肉特に和牛肉への引き合いは非常に高まることになりました。その中でも高級感と歴史と伝統を感じさせる千屋牛肉への引き合いの多さは,現在も農協担当者を困らせているほどです。
 ブランド化は生産量(質も含めて)と消費量の両方を向上させていかなければなりません。千屋牛増頭へこれからも地域全体で盛り上げていかなければなりません。(今回は応援団の育成のお話でした。)

おまけ(増頭の話)

 このたび哲多町では増頭,生産性向上のため,発情発見システムを導入しました。
 牛は発情すると,歩数が急激に上昇することを利用したもので,夜中の発情も見逃しません。1年1産は確実です。九州などではすでに実績のあるものです。まさに即戦力。

脚につけられた発信器 数値の急激な上昇が発情兆候