〔特集〕平成16年度重点施策

全農岡山県本部

　畜産部事業方針

　岡山県の畜産生産基盤は企業型畜産の拡大と中小農家の廃業が急速に進んでいます。また，ＢＳＥの発生や食品の偽装表示など，食に対する信頼が大きく揺らいでいます。そういう中で，畜産部では「地産地消」を基本理念として生産販売直結型の事業を協力に展開していきます。
　販売先のニーズに合った商品作りや県産畜産物の多様な販売チャンネルの開拓をすすめ，県内販売量の拡大と自給率の向上に取り組みます。また，安全・安心な食肉や鶏卵を提供するため，生産履歴に基づいたトレーサビリティシステムの充実やＩＳＯ9001の取得を目指します。
　畜産生産振興については，各畜種毎の販売に見合った畜産生産基盤の再構築を図るため，県本部に農場指導グループを設置して，畜産農家と�級ｪ山ジェイエイ畜産グループ等の飼育管理指導や経営指導を強化します。
　緊急の課題である畜産環境対策と家畜ふん尿の適正な処理に向けた取組も支援します。
　ＪＡの畜産事業の効率化と合理化に向けた取組についても支援に努め，県本部の畜産事業対応の機能を強化します。
　また，西日本くみあい飼料�渇ｪ山営業所との事業連携を強化し，畜産事業の総合的的はってんを目指します。

　重点実施策

１．和牛生産基盤の育成強化

　・肥育農場の求める子牛生産を指導支援します。

２．肉牛生産基盤の強化

　・遊休施設等を利用し肉牛肥育基盤を強化します。
　・繁殖肥育一貫及び哺育肥育一貫により，肉牛生産基盤の安定拡充を図ります。

３．生産販売事業の拡充

　・牛肉，豚肉，鶏肉の地産地消事業を強力に展開します。
　・「売れる畜産物＝安全・安心・美味」の生産を支援し，直販事業を拡大します。