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〔畜産農家の声〕

息子の嫁との夢

おかやま酪農協女性部 山縣 千晶

 このページの執筆を気軽に引き受けてしまった私ですが,何も書く事もなく,私に出来るかと思いつつ夢を書いてみました。

 私が農家(酪農家)に嫁いで30年が過ぎましたが,私の今思っていること,そしてこれからの夢を綴ってみたいと思います。

 昭和49年結婚,農家の事は何も知らず主人のもとに。右を見て「へェー,そうなんだ。」左を見て「へェー,そうか。」と思いつつ,主人に付いて行くだけでした。
 結婚して10年目に,牛を増やしたくて,また現在の場所では牛も飼いにくくなったので,津山市内の牛舎を久米南町に移転しました。30頭牛舎から50頭牛舎に,そして肥育100頭に規模拡大をしました。これが我家の通勤酪農の始まりです。そして20年も経過しました。

 その当時4才の息子も後継者となってくれ,西暦2000年にあった,全国共進会岡山大会の時は,中国四国酪農大学校の卒業の年でもあり,我家の牛も出品させて頂きました。

 皆さんにアドバイスをして頂きながらの,1日中牛との生活。わずか10日間の事ですが,帰ってきてビックリしました。たぶん親の欲目だと思いますが,1つ大きくなったように思いました。

 西暦2001年に手作りで,牛舎をフリーバーンに,また搾乳施設をパーラーにしました。コンクリート打ちなどの,できることは全部自分たちでおこない,現在90頭搾乳しています。

 平成15年に長男が結婚,嫁と私の夢は,いつか自分の家で生産した牛乳で,乳製品を作り販売したいと言うことです。手作りアイス,チーズ,ケーキなどどれか1つでも夢を叶えたいと思っています。急がずあせらず,ただ今思案中です。

 今年冬,我家に家族が1人増える予定です。
 家族皆が,健康であることを願いつつ,1歩1歩前進していけたらと思います。