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〔普及現場からの報告〕

“県下初のジャージー牛フリーバーン経営「丸山牧場」”

真庭農業改良普及センター

1.はじめに

 岡山県蒜山地区は約3,000頭のジャージー牛が飼育される日本一のジャージー地帯です。その蒜山地区で,フリーバーン牛舎による飼養方式をいち早く取り入れ,規模拡大を進めている丸山昭博さんを紹介します。

2.経営概況

○経営規模
 ジャージー経産牛 62頭(目標80頭)
      育成牛 30頭(目標20頭)
○経営耕地  ( )内は借地
   水田     55a
   転換田    470a(410a)
   畑     1300a(1220a)
○施設・機械
 フリーバーン牛舎(1174u)堆肥舎(364u)
 ミルキングパーラー(6頭w)
 ミキサーフィーダー ショベルローダー
 トラクター(135ps×2,110ps,75ps)
 ロールベーラー ラッピングマシーン

3.経営の特徴

 (1) フリーバーン牛舎でゆとりの酪農

 フリーバーン方式にしたことで,作業の機械化や省力化ができ,ほとんど一人で楽に作業できるようになりました。また,1頭当り12.5u(推奨11〜12u)と広い牛床面積を確保しており,牛がゆったりと休息することで牛を健康に保ち牛体の汚れもほとんどありません。牛がきれいなことで乳質が非常に良く(体細胞10万以下)経産牛1頭当り6,000sの高乳量(蒜山平均5,700s)を生産できるようになりました。

 (2) 効率的な糞尿処理

 借地により広い採草地(18ha)を確保し良質粗飼料(チモシー)を栽培することで自給率の高い低コスト生産を図るとともに堆肥の経営内活用を行い,堆肥販売にかかる労力と時間を節減しています。フリーバーン牛舎にして牛舎の中で発酵が進み,堆肥の量が減り扱いやすくなりました。

 (3) 企業的経営

 経営開始からパソコンによる簿記記帳を行い,経営管理を徹底しており,酪農=企業経営者としての意識が高く,しっかりした経営理念をもって低コストで効率的な酪農経営を実施しています。

 (4) 今後の計画 

 現在,乾乳と育成牛を古いつなぎ牛舎で飼育しており管理に時間がかかるため,平成18年にはフリーバーンの乾乳・育成舎を建設する予定です。
 また,ジャージー改良同志会役員や八束村農業後継者クラブ「蒜酪会」会長をされており,将来,コントラクター組織の構想を持つなど蒜山地域のリーダーとして活躍が期待されます。