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家畜防疫情報システムについて

岡山県農林水産部畜産課

 平成12年3月の宮崎県における口蹄疫の発生以降、13年度には国内でのBSEの発生、14年度の本県におけるニューカッスル病の発生、15年度には国内での高病原性鳥インフルエンザの発生があり、本県においてもいわゆる家畜悪性伝染病の侵入については予断を許さない状況となっています。そこで本県では、家畜伝染病が発生した際、迅速に防疫活動および情報提供が行えるよう平成14年度に家畜防疫情報システムを構築しました。
 本システムは全庁統合型GISを利用して作成しており、GISマップ上に県内畜産農家の位置が各職種別のアイコンでブロットされ、伝染病発生農家周辺の家畜飼養状況を視覚的に確認できるようになっています。また、任意の範囲、抽出条件を指定することでその条件の農家がリストアップされ対象農家の戸数および飼養頭羽数が即座に確認でき、家畜の移動制限が必要になる場合や主要道路の規制ポイントを設定する場合に役立ちます。

 また、本システムは庁内イントラネットで県下5つの家畜保健衛生所および病性鑑定所と結ばれており家畜保健衛生所職員が業務中に収集した農家情報を各端末から入力し情報を更新することによってリアルタイムで最新の情報が共有できるようになっています。さらに、各農家における予防注射の接種状況や防疫検査の実施状況の把握、各家畜保健衛生所における消毒薬などの資材の保管状況も確認することができますので伝染病の発生時にはすばやく防疫計画を立てすみやかに防疫活動に移行することが可能になります。
 IT技術が発達してきた現在、家畜防疫にもこのような通信技術を利用して情報システムを構築することが可能になりました。一方、家畜伝染病はいつ何時発生してもおかしくない状況であり、その被害を最小限に食い止めさらには消費者に安全・安心な畜産物を提供していくためにはこういった技術もまた防疫活動の一助として重要なものと思われます。今後はデータの蓄積・更新を重ね家畜伝染病に対する危機管理体制強化を図っていきたいと考えています。