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〔普及現場からの報告〕

和牛の遊休農地での放牧実証を実施(佐伯町)

東備農業改良普及センター

 東備地域では他の地域と同様に農家の高齢化や労働力不足により、耕作放棄地面積が年々増加しています。これら耕作放棄地の省力的な保全対策として、牛を活用した簡易放牧が県内各地で脚光を浴び始めていますが、東備地域では畜産農家が少ないこともあり、これまで取り組み事例がありませんでした。今回は期間限定ですが、佐伯町において現地実証が行われたので概要を報告します。

【遊休地放牧の概要】

 放牧開始前日に実証実施農家と町役場、県の関係機関(畜産センター、振興局、普及センター、家保、畜産課)の担当者が協力して電気牧柵や水槽の設置等をおこないました。
 放牧後約2週間で草丈の低い草はほぼ食べつくされるなど、高い除草効果が認められました。また、9月17日には東備管内の市町・農協の担当者(農産、畜産担当)が集まり、現地説明会が開催されました。この結果、新たに取り組みを希望する地区も現れており、今後の地域での遊休地放牧の広がりが期待されます。


入牧時(9月2日)

放牧12日後(9月15日)