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この発表会は、県下の家畜保健衛生所、家畜病性鑑定所及び総合畜産センターの職員が、日常業務に関連した事業や調査、研究等の業績について発表し、討議を行うことにより畜産の現場に即した技術の改善と向上に資することを目的として、毎年1月に開催しています。
各事務所を代表して発表する職員は、この1年間それぞれがテーマを持って取り組んだ業務に関して、方法および結果を取りまとめ発表します。その発表内容を参集者により理解してもらうため、データの取りまとめや考察に多くの労力と時間を費やし推敲を重ねます。
発表内容は、第1部が家畜保健衛生の企画推進に関する業績、第2部が家畜の保健衛生に関する試験および調査研究に区分されます。また総合畜産センターでの研究および調査も第2部で発表します。
発表時間は、1題10分以内で、発表者は、プロジェクターを使い、プレゼンテーションを行います。質疑応答は2分以内で、審査長の岡山大学奥田教授をはじめ、農業共済連津山家畜診療所 大竹所長、農林水産部畜産課長、各家畜保健衛生所長、家畜病性鑑定所長、総合畜産センター所長など12名の審査員や会場からの質問に回答します。
本年度は、平成17年1月20日に岡山市芳賀のテクノサポート岡山において開催されました。
午前9時30分から開会し、最初に、森農林水産部長から挨拶があり、WTO農業交渉やFTO交渉、アメリカとの牛肉輸入再開協議など国際的な問題が山積している一方、国内においてもBSE、高病原性鳥インフルエンザなどの疾病の発生、など予断を許さない状況である事を冒頭に述べられ、畜産物の生産性の向上、国民への安全・安心な食品の提供を行うために、畜産関係者への期待が高まっていると参集している畜産関係職員に対し激励の言葉がありました。
引き続き発表に移り、第1部9題、第2部15題、計24題の発表がなされました。
第1部においては昨年初頭、我が国にも発生し大きな社会問題となった高病原性鳥インフルエンザに関する発表、酪農家において根強い問題となっている牛ヨーネ病の防疫対策に関する発表、乳質改善指導に関する発表などが多く、参集者から活発な質疑がありました。第2部においては、各畜種における産肉能力向上に関する研究発表や、今年流行している牛アカバネ病をはじめとした家畜の病性鑑定に関する発表、受精卵移植技術に関する研究発表など多岐にわたる発表があり、いづれも各機関が一生懸命取り組んでいる課題であり興味深い内容の発表でありました。
全ての発表が終了した後、審査会議が開催され、本日の演題全てについて厳正に審査し、審査長である岡山大学農学部 奥田 潔教授から審査講評がありました。その中で現在畜産分野で話題となっている課題についてうまくまとめられており非常にレベルの高い発表会であったとの総評があり、下表の3演題を、2月17日に徳島市の徳島県郷土文化会館で開催される中国四国ブロック家畜保健衛生業績発表会への出場演題として推薦するとの審査結果の報告がありました。
最後に、上原畜産課長から閉会の辞があり全ての日程を終了しました。
演 題 | 所 属 | 氏 名 |
井笠家保管内の高病原性鳥インフルエンザ防疫対策 | 井笠家保 | 岡田ひろみ |
真庭地域のヨーネ病清浄化対策 | 真庭家保 | 今井 久志 |
過排卵処理方法の変更による正常卵率の向上 | 津山家保 | 中原 仁 |