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家畜ふん尿を利用したメタン発酵発電実証展示プラントの完成迫る!
〜家畜ふん尿の新たな利活用方策の確立を目指して〜

岡山県農林水産部畜産課

 家畜排せつ物法の完全施行(平成16年11月)により,畜産経営では家畜の適正な処理や利活用の促進が義務付けられるなど,その処理対策が喫緊の課題となっている。
 一方,先般ロシアの調印で批准された京都議定書にみるように,CO2の排出削減を通じた地球温暖化防止が叫ばれるなど,社会全体として環境保全対策の推進や資源循環システムの構築を図ることが求められている。
 こうした中,国は平成14年に「バイオマス・ニッポン総合戦略」を閣議決定し,家畜ふん尿や食品残さなどの廃棄物系バイオマスや,間伐材等の木質系未利用バイオマスなどを,石油などの化石資源に替わるクリーンでカーボンニュートラルな新たなエネルギー源として注目し,その利活用技術の開発や普及を図ることとしたところである。
 県では,家畜ふん尿を従来の堆肥化等による処理のみでなく,メタン発酵技術を活用したバイオガス発電や熱利用技術を実証するとともに,発酵過程で生成される残さ(消化液)の低コスト処理技術の開発をめざし,平成16年度から「畜産バイオマス利活用実証展示普及促進事業」を創設し,資源循環型農業の確立を図ることとしたところである。
 本事業では,県総合畜産センター養豚ゾーン内に,豚ふん尿と生ゴミを原料としたバイオガス(CH4)発電プラントを整備するとともに,消化液の浄化処理施設も併設するなど,新たな技術の有用性を広く畜産関係者等へ公開し,その普及を図りたいと考えている。


※ 4月から一般公開予定の「家畜ふん尿バイオガス発電・浄化処理施設」の全景