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私の趣味(4月号続き)

長江 勘次郎

5)逆もまた真なり

 昭和24,5年頃,朝日新聞の記者から「家畜人工授精」について原稿を書いてくれとの依頼を受け書くことにしました。世界で最初に馬の人工授精に成功したのは,ロシアのイワノフが1907年云々,1907年とは日本歴で何年だろうか,明治,大正,昭和と西暦を書き,手号の数字,−67+67,+33−33,−11+11,−25+25となって数字が頭の中に飛び込んできました。

 別表を見て頂きたい。
 最近は,西暦が盛んに使用され,日本歴が埋没していますので,新聞,雑誌を読むとき困ってしまいます。「逆も真なり」を身の回りにおいて利用してみて下さい。利用法は西暦と年号を引いたり,足したりすればすぐ数字がでてきます。表を見て,例えば1924年生まれ,24−11=13,大正13年,1999年,99−88=11,平成11年という具合です。

6)福祉の2文字の定義

 わかったようで,わからない語です。研修会に出席して2,3度講師先生に定義を質問しましたが,はっきりしたものではなかった。何れにしてもこんな文字について定義を調べるのも私の趣味かも知れません。
 私が福祉という語に最初にお目にかかったのは,戦後間もない頃,昭和22年ごろか,忘れもしない馬の日本脳炎にかかわって,米軍の軍政部から受領した公文書から,辞書を引きながら訳したのか「連合軍総司令部,連合軍最高司令官,公衆衛生福祉局獣医課」であった。当時福祉という語に特別関心もなかったか,昭和30年ほどになろうか,ある年の米価審議会で「福祉米価」と発言して物事を醸したという新聞記事を読んで,福祉という語に興味を持ち調べてみることにした。なかなか沢山の訳があってはっきり出来なかった。
 憲法25条には,社会福祉,公衆衛生の向上とか,民法第1条「私権は公共の福祉に遵う」とあった。当時,この福祉という語がこのようなところに出てくるとは夢にも思ってみなかった。
 ある本屋に行き,福祉の定義を捜しました。
 福祉(Welfare)を英和辞典で引くと,幸福,安寧,繁栄,福利,救済事業などありました。わが愛用した和英辞典(昭和7年版)には記録がなかった。
 最近の国語辞典で引くと,「福祉の定義:公的配慮によって社会の成員が等しく受けることができる安定した生活環境」とあった。
 私の見た一番よい定義ではないでしょうか。
(狭義)
岡山市『「国際・福祉都市 岡山の実現」ひいては,仲間同志助け合う共助のまち』(広義)

7)雪隠(せついん又はせんち)

 小学校低学年の年頃,友達がやってきて「勘チャン遊ぼう」「今せんちにはいっとんじゃ,直ぐ出るから待っといて」
 満州孫呉独立歩兵守備隊第14大隊へ,初年兵として入隊,「長江一等兵厠へ行って参ります。」
 便所の呼称いくらありますか。

8)ご馳走様でした。

 ほとんどの方がどんな意味合いがあるか知らないと聞いています。
 もう書くのを止めます。