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〔県民局だより〕

ハイテク工場より新鮮で安全・安心な卵をお届けしてます!!

岡山県美作県民局

 美咲町にある「有限会社カネニ食品」は,日本最大の鶏卵生産インテグレーターのイセグループの中核会社であるイセ食品株式会社の専用パートナーファームで平成14年に事業開始し,21ヘクタールにおよぶ敷地内に,93人体制で約120万羽の産卵鶏を飼育し鶏卵の生産を行っています。農場・工場・液卵製造工場が一体となり,出荷まで一貫して管理された細心の生産システムで『新鮮で安全・安心な高品質な鶏卵』を供給しています。
 産卵する鶏は,生まれてから成長するまでの経歴,および1世代上の親鶏までの生育状況をたどれる確かなルーツを有し,生育の各段階で血液検査やワクチン接種をするなど,健康で優秀な白色レグホン種のジュリアと赤玉はボリスブラウンを飼育して生産しております。鶏舎内は粉じんを排出しないシャワーリングシステムを採用し,鶏の生育に適した空調換気機能も設置されており,管理が行き届いています。また外部には汚水放流を行わず,浄化により再利用を推進しています。
 選別・包装・液卵(GPセンター)では,製品の鮮度を維持するために,常に気温を5〜18℃に管理し,最新鋭の自動検卵装置により,ヒビ卵・血卵・汚卵を判別し,商品検査室では,細菌検査・ハウユニット・卵殻強度・卵黄色などの各種検査を行っています。パッキング作業では,洗卵から箱詰めまで人の手に触れず処理します(処理能力毎時12万卵)。液卵製造ラインでは,HACCPシステム準拠による衛生管理のもと製造されています(処理能力毎時3万卵)。また,段ボールは再生紙製品,パックは固形燃料製品を用い,産業廃棄物の再利用を促進し,ゴミゼロを目指しています。
 堆肥棟では,平成16年度施行の畜産三法に対応したコンポストで,鶏糞を発酵させ有機肥料にして,市場に還元させています。カネニ食品では,鶏糞を肥料に変え,それを農作物に与え,食品を作り,残さをまた肥料にし,鶏糞の肥料とともに,また農作物に与えるという循環サイクルを目指しています。また,脱臭槽により,周辺環境への影響に細心の配慮をしています。
 このような環境と安全に配慮したハイテク施設により,カネニ食品では,毎日56トン(90万個)を生産,パッキング工場から毎月1,300トン出荷,割卵工場から毎月300トンの出荷を確保しています。
 安心して消費できる美味しい卵を,美咲町から多くの消費者に提供し,そして美咲町のさらなる活性化につながることを祈って生産されております。