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〔畜産農家の声〕

『一期一会の縁を大切に』

津山市林田  池田 富美子

 私の家では数年前から中学生の職場体験学習生の受け入れをしています。
 今年も2校から4名の生徒さんが3日間来られました。また農業大学校の和牛専攻の学生も1名研修に来られ,次代を担う若い方たちが農業に興味を持って下さることが大変嬉しく,大きく羽ばたいて欲しいと思っております。
 私が畜産に従事し33年という月日が経とうとしています。
 現在200頭の和牛を飼っており,私は生後1〜2ヶ月の子牛の管理を担当しています。生まれたばかりの子牛にとって,今年のような異常気象ともいえる天候はストレスも多く,どうすれば快適で,ストレスの少ない環境を作ってやれるかなど,試行錯誤を繰り返しながらも毎日新鮮な気持ちで取り組んでいます。
 牧場経営も多頭化になると,どうしても人間中心的な考え方になりがちですが,これからの畜産は本来の牛のあるべき姿で育てるという基本的な事と経営とのバランスが重要なのではないかと思っております。
 食料自給率や次世代の農業の担い手のことなど,農業従事者として思うことは多々ありますが,今回の研修に来られた学生のように,若い人たちの中にも農業に興味のある人は必ず存在すると確信したので,彼らの中に芽生えた小さな芽を摘み取ってしまわないように,一個人では微力かもしれませんが,実習を通してこれからも農業の魅力を伝えていきたいと思っております。