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石賀博和氏(肉用牛経営)が農林水産大臣賞を受賞

岡山県畜産協会

 社団法人中央畜産会主催の平成16年度全国優良畜産経営管理技術発表会で真庭市蒜山の石賀博和・恵子さんご夫妻が農林水産大臣賞を受賞されました。
 この賞は岡山県畜産協会が畜産経営診断などを通じ優秀な実績を収めている石賀氏を推薦し,全国各地から推薦された事例の中から書類審査,現地審査を経ての受賞となりました。
 当表彰の審査の視点は,@経営展開上の合理性,堅実性,普及性,持続・安定性 A地域との融和等に関する合理性,普及性,持続・安定性等を考慮して評価されています。
 石賀さんは昭和50年に就農され当時は2haの稲作,30aのたばこ作,2頭の繁殖牛の複合経営であった。その後経営主の試行錯誤,不断の努力の結果,肉用牛繁殖経営を選択して現在に至り,今や繁殖牛60頭の大規模経営に成長している。
 次に石賀さんが評価された経営や技術面での取り組みについて述べてみます。

1)無理のない規模拡大と高収益性

 昭和56年の畜舎新設,昭和63年の畜舎増設,平成2年の放牧地造成,平成10年のフリーバーン牛舎の新設,平成14年の子牛牛舎の新設など出来るだけ自己資本を充実して段階的に投資を行い着実に規模拡大を行ってきた。また15年度の所得率は62.0%と高い。

2)転作田や放牧地を活用した飼料生産基盤の確保

 飼料生産に積極的に取り組み14.4haに作付けし,内12.4haは休耕田の借地である。中山間地の農地が石賀氏の飼料作によって守られているのである。また,堆肥は圃場に還元され循環型農業を確立している。飼料自給率は63.5%になる。
 また,村有地を放牧地として借入れ,妊娠牛を6〜12月まで放牧し母牛の耐用年数(平均7.9年)の延長につながっている。

3)フリーバーン牛舎での飼養による省力管理

 成雌牛1頭当たり35.5時間/年,とフリーバーン牛舎での群管理や夏期放牧により省力化が図られている。

4)受精卵移植への取り組み

 育種価の判明した雌牛から受精卵を採取し,地域の酪農家と連携して移植を進め牛群の改良を行っている。また,自家保留による系統繁殖を行った結果,Aランクが半数以上となっている。
 以上のように,日常管理は省力的なものであるが,綿密な観察とデータ管理により高い技術水準を維持し,40万円以上の子牛販売価格と1頭当たり20万円弱の低い生産原価を実現している。