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〔畜産農家の声〕

「初志を貫け」

建部町和田南  下野 雅祥

 私が酪農家の道に進んで今年で早28年になりました。
 思い返せば中学生の時,我が家では,すでにホルスタイン牛を数頭飼っていたこともあり,自分でも将来は酪農をやっていくんだと自然に決めていたように思います。
 そして高校で唯一酪農専門科のある日本原高校へと進み,その後,岡山県立農業大学校の酪農専科を卒業して昭和50年に就農しました。
 就農当時は1`当たり乳価120円台の時もあり,仕事をすればそれに見合っただけの報酬があり,自分なりに満足していました。その後,50年後半・60年代には牛乳の生産調整そして乳価下落といった状態でした。丁度そんな時,昭和63年に酪農家の有志13名で(有)建部町乳製品生産組合を立ち上げ,ヨーグルトの製造販売を始めました。以後,町内で生産された牛乳100%を使った無添加ヨーグルトを商品化し,建部町の特産品として定着してきましたが,こうした中,平成10年の台風10号災害により,施設及び機械が水没する被害を受け,会社の存続すら難しくなり,ほとんどのメンバーが経営の中止を望んでいました。でも,その頃,私は町の酪農組合長をしており,建部町の支援もあり,平成11年10月より経営存続を望んで,会社の代表者としてやっていくことになり,最初はヨーグルトの事さえよく分からない状態で日々勉強の連続でした。
 そして,平成13年4月に現在の「やはたの里」内のヨーグルト工房,(有)建部ヨーグルトとして再スタートしました。
 工房では,従来のプレーンタイプのヨーグルトをベースに飲むタイプのドリンクヨーグルトやソフトクリームの開発・販売を始めました。
 しかし,現状の経営は大変なことばかりで,多くの皆様に助けていただいて,何とかここまで来られたと思っております。
 今後も酪農をアピールすることで,少しでも地域の活性化に貢献していけたらと考えております。
 最後に私の子供達も3男1女と,丁度将来の進路に悩む年頃になり,親として良いアドバイスが出来るように,さらに努力していかなければならないと思っております。
 今回このような機会を頂き自分自身を再認識することが出来ありがとうございました。自分自身の座右の銘「初志を貫け!」を今後も貫きたいと思います。