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退職後の過し方と旅の思い出

高尾  登

 平成8年3月に県を退職して(社)岡山県家畜畜産物衛生指導協会,(財)岡山県健康づくり財団(食鳥検査員)として9年間皆様方には大変お世話になりました。振り返って見ますと県に37年間在職しましたが,月日が立つのが早いように思われました。その間家畜衛生,試験研究機関,畜産行政とやりましたが,ほとんどが肉用牛に関係の業務をやり,思い出すままに,いくつか述べてみますとまず,試験研究機関,県畜産課に在籍中,第1回全国和牛産肉能力共進会が(昭和41年)岡山市津島運動公園,第2回(昭和45年)鹿児島県,第6回(平成4年)大分県湯布院町で開催,特に第1回は(開催テーマ:和牛は肉用牛たりうるか)で開催され,種牛の部,肉牛の部では試験場の対抗で行なわれ,種牛の部,肉牛の部ともに優秀な成績を納めた。第2回も第1回と同様優秀な成績を納め全国に岡山県和牛のアピールができ各県より子牛の購買が多くなり子牛価格も高騰したがその反面優秀な子牛(雄,雌)ともに県外に流出し本県の改良,共進会にも影響が多かったように私は思っております。第6回(開催テーマ:めざそう国際競争に打ち勝つ和牛生産)で開催この時は事務局を担当し関係者,各出品牛ごとの牛の審査等々があり畜産関係者が一丸となり行われ,反面,事務局としては多くのよきパートナーに恵まれ,業務に支障なくすごせたことが印象にの残っております。その後,肉用牛も毎年子取り繁殖牛(昭和41年)約35,000頭,(平成4年)約8,600頭,(平成16年)には約5,000頭と戸数,頭数とともに減少している昨今であり,これも飼養者も高齢化が進んだ一番の原因であり,本県の肉用牛振興に取り組んでおられる皆様方は大変だと思われますが,知恵を絞ってがんばって和牛振興に取り組んでいただきたい。平成3年度より牛肉輸入自由化問題,平成4年度から食鳥検査制度が発足,牛肉の香港輸出等々がありました。
 畜産から離れたいま私の趣味である盆栽,菊づくり,旅行又地域の部落活動,ボランティアなどで健康管理に努める毎日であります。私の一番楽しみの一つであります旅行についていくつか述べて見たいと思います。
 国内はもとより,海外旅行を始めたのが昭和61年からで最初が香港でした入国審査の手続き,ホテル,買い物,言葉等々があり大変困ったことばかりでありましたが,慣れるに従って国内旅行と同じ感覚で行けるようになり,今は楽しく遊びながら旅行しています。


タイガーバームガーデン

 東南アジア,ロシア,アメリカ合衆国,オセアニア地方,カナダ,ヨーロッパ等々旅行しました。主だった旅先を私が行った時点で紹介したいと思います。香港の啓徳空港はビルの間から飛び立つ独特の世界でも一番困難な離着陸空港として有名な空港でありましたが,現在は新空港が出来大きさも4倍の広さであり快適な空港となっおり,町並みは華やかな色合いのもが多く中でも家庭常備薬で有名な満金油花園(タイガーバームガーデン)の公園で有名である。
 中国は桂林,北京(天安門広場,万里の長城),シルクロード(敦煌,ウルムチ,トルファン,モンゴル)等々今回は桂林を紹介しますが,奇岩,奇峰がどこまでも連なっている名勝地で一番の見ものは璃江下りに尽きるといっても過言でない天下一といわれる山水画から飛び出してきたような奇峰の山々である。


桂林の璃江下り

 イタリア 名門ホテルのたび9日間ワンランク上のツァーで行き,ホテルのカウンターでフロックコート着用でお迎えられるような旅は後にも先にもこれが最後ように思われながら,レストランの夕食では身だしなみを整えるのが条件,一応は用意して行ったにもかわらず日頃の常習,情けないことに革靴を履いても,上着はヌクヌクのジャケット,時にはネクタイを忘れたりと,完全な紳士に化けることは出来なかったことも,今ではじくしたる思い出となりました。コロッセオ競技場は円形競技場古代ローマの象徴であり最大の建造物でもある。猛獣と剣闘士あるいは剣闘士同士の闘いに市民は熱狂した所である,4階まであり全体で約7万3,000人が入場できる競技場である。


コロッセオ競技場

 スイス バスごと列車に乗るカートレインを利用してマッターホルンの町ツェルマットへ,ここから登山電車にて標高3,400mのユングフラウ登山列車の観光で大迫力の世界遺産マッタホルン,モンテローザ,ゴルナー氷河,アルプスの峰々と山の中腹まで牛などの放牧,家並がとても美しくアルプスの西部に位置するマッターホルンは標高4,477mアルプスの峰々の中でも特に人気のある名峰です。澄み切った青空を背景に切り立つ雄姿は神々しいほどの美しさで誰もが一度はあこがれる光景です。
 ドイツ ライン河クルーズはハイネの詩で有名なローレライの岩や美しいぶどう畑メルヘンな古城の数々の風景を満喫出来ました。


ぶどう畑

 フランス セーヌ河クルーズでロマンチックな古代建築物,凱旋門,エッフェル搭など眺めながらの2時間のクルーズを楽しみました 
 イギリス エジンバラから湖水地方,チエスターと南下しロンドンが最後の10日間の旅,バッキンガム宮殿は18世紀の半ばにビクトリア女王が住居として以来,歴代王室の居城となっている。


バッキンガム宮殿

 今後も老後の楽しみとして海外旅行を続けたいと思いますが基本は健康であることにつきると思います。