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〔畜産農家の声〕

「牛飼い…夢を一つずつ」

新見市哲多町 江田 好恵

 私が牛飼いの世界に足を踏み入れたのは,高校を卒業した年の事。はじめて自分名義の子牛2頭をせり市で導入した事からスタートしました。子牛の育成から初めての出産をした時の喜びは,今でも鮮明に脳裏をよぎります。
 そして昭和47年に結婚してからは,農協勤務の主人と二人三脚の牛飼いが今日まで33年余り。振り返ってみれば,色々な事がありました。
 地域の指導者の勧めで最初に共進会へ出品したのが昭和53年の事でした。その年の県共で優等4席という,駆け出しの私にとっては夢のような出来事の始まりとなり,それ以後は,子牛の育成の面白さにとりつかれたかのような私になってしまいました。
 一方では,我が家の系統牛をつくりたいと思うようにもなり,母牛の優れたところをより生かすために種雄牛を選定し,今では母牛5頭のうち4頭は自家産となり,子牛も購入者に喜んで買って頂けるようになりました。
 長い牛飼いの中,県共においてはこれまで三度優等賞首席を頂く事が出来ました。
 また平成13年の春の事でした。時あたかも第8回岐阜全共に向けた地元対策協議会において候補牛の選抜・飼育者の選定が進んでいる時,図らずも「第8区総合評価群種牛の部に」というお声をいただきました。若輩者をも省みず,天にも昇る気持ちでお引き受けする事にはしたものの,事の重大さに胸の鼓動と足の震えを抑えることが出来なかったのを覚えています。それからの一年余り,岐阜会場での最終審査に向けて,関係機関の方々の想像を超える指導を頂きながら日々の管理に没頭したものでした。
 さて平成14年の秋,いよいよ本会場での審査。全国から選抜された見事なまでの牛群に圧倒されました。結果は,優等賞5席を獲得。長いようであっという間の1年ではありましたが,私にとっては,夢のような何物にも代え難い経験になりました。
 そして,これからのもう1つの夢,それは「我が家から種雄牛を…。」
 この夢も少しずつ現実味を帯びてきています。あとは県下の畜産農家の方々に使って頂き,結果を出してくれる事を心から願うものです。
 ここ数年の内には,主人も私も勤めを終え,朝から牛飼い・野良仕事に邁進,という日々がやって来ます。昨年は,牛舎の増築と堆肥舎の新設をする事が出来ました。
 「夢を1つずつ」を支えに,適正規模での増頭を図りながら,これからも牛飼い人生を歩んでいきたいと思っています。


さあ、いくわよ!(H14岐阜全共にて)

H16県共・若雌区の3で首席獲得(よしたま8号)