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〔特集〕平成18年度重点施策

平成18年度重点事業について

おかやま酪農業協同組合

T.基本方針

 平成18年度の酪農・乳業をとりまく情勢は牛乳乳製品の過剰在庫が深刻で,減産型の計画生産が必至となっています。
 中国生乳販連では共販体制確立のため,まず岡山・広島・島根の3県が先行してプール乳価実現めざしてスタートいたします。
 食品の安全・安心が求められるなか,ポジティブリスト制導入に対応するため,生乳生産管理の指導を徹底してまいります。
 また,年度末の信用事業廃止に向けて準備を進めてまいります。

事業重点推進目標

1.生乳生産量116,000トン,購買取扱数量112,000トン,流通取扱頭数11,470頭を目標として取り組む。
2.生乳計画生産の目標を達成する。
3.生乳の安全・安心(ポジティブリスト制)確保に取り組む。
4.信用事業廃止に向けて万全を期す。
5.財務の充実を図る。

U.各事業の運営方針

1.信用事業
 信用事業(貯金・為替)については,18年度末廃止に向けて手続きをすすめ,融資業務は農林公庫,農林中央金庫の資金対応を継続して行います。
 また,債権の管理と回収に努めます。
2.販売事業
 中国生乳販連の先行する3県の乳代金 及び販売経費の精算を共同計算で実施するとともに,乳質規格等の中国生乳販連内統一を図ります。
 ポジティブリスト制の実施に伴い,乳業メーカー・消費者に安全・安心な生乳を届けるため,生乳生産管理の徹底を求めてまいります。
 また,消費者へ「安全・安心・おいしい」岡山県産牛乳・乳製品をPRし,消費拡大を図ります。
3.購買事業
 取り扱い品目の適正な選択と管理,そして安定した品質の飼料の供給に努めます。
 仕入れ先の幅広い選択により,飼料価格の低減に努め,全利用を推進します。
4.流通事業
 乳牛・肥育牛等の斡旋・販売を円滑に推進します。
 県の助成のもと乳用後継牛確保対策に取り組み,県内産優秀メス子牛の斡旋に努めます。
5.生産指導事業
 酪農基盤を強固なものとするため,ひきつづきカウコンフォートモデル事業と自家育成牛奨励助成を実施します。
 生乳生産管理マニュアルの実行とチェックシート記入の指導を関係機関の協力のもと推進します。
 酪農ヘルパー事業体制の整備・充実をはかります。
 飼養管理技術の普及につとめます。
 女性を対象の海外酪農視察研修を実施します。
6.改良登録事業
 登録を奨め,特に個体識別制度を利用した「自動登録」の実施を推進します。
 牛群検定情報の活用を関係機関の指導をいただきながら推進します。
7.診療・授精・受精卵移植事業
 診療は繁殖検診を主体とし,授精は備南事業所・びほく事業所管内で実施します。和牛体外受精卵の移植を推進し,農家の副産物所得向上に貢献します。