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年頭あいさつ

岡山県農林水産部畜産課長 金山 聖

 あけましておめでとうございます。
 皆様方には佳き初春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
 昨年は,牛乳の消費低迷による生乳の生産調整など不安材料を抱えてのスタートとなり,4月には本県で初めてのBSEが発生しましたが,皆様のご協力により,円滑な対応が出来ましたことを感謝申し上げます。また,県行政の各般にわたり,格別のご理解とご協力をいただきましたことに,改めて心からお礼申し上げます。
 最近の畜産をめぐる情勢に目を向けますと,国際情勢ではWTO農業交渉が中断している一方で,経済連携協定(EPA)・自由貿易協定(FTA)締結に向けた動きが非常に活発化しており,特に対オーストラリア交渉につきましては,我が国の畜産業への影響が大きく,今後の動向を注視していく必要を感じております。
 一方国内では,新たな「食料・農業・農村基本計画」に基づく農政改革が進められており,本年から品目横断的な経営安定対策が実施され,担い手への施策の重点化・集中化が図られることとなりました。畜産においても,肉用牛肥育経営安定対策事業及び地域肉豚生産安定基金造成事業の対象者は認定農業者を基本とすることとされており,担い手を中心とした生産構造の構築が強く求められております。
 また,食の安全確保や飼料自給率の向上につきましても,自給飼料基盤に立脚した安全・安心な畜産物の供給体制の確保が重要であり,国産の稲わらや未利用資源の飼料としての活用,家畜伝染病の侵入及びまん延の防止,及びポジティブリスト制度導入に伴う動物用医薬品等の投薬記帳管理などの徹底が必要となっています。特に海外悪性伝染病の侵入防止につきましては,昨年末に韓国で高病原性鳥インフルエンザが発生しており,衛生管理及び危機管理体制の再徹底が全国的に図られているところです。
 さらに畜産環境保全に関しては,家畜排せつ物法に基づき,家畜排せつ物の適正な処理と利用の促進やバイオエネルギーとしての活用など資源循環型農業の確立に向けた取り組みが一層必要となるものと考えております。
 県におきましても,これら国内外における様々な課題を踏まえたうえで,安全・安心でおいしい畜産物の安定供給を基本に「酪農・肉用牛生産近代化計画」に即した活力と持続性に富んだ力強い畜産経営の実現を目指して,担い手の確保・育成をはじめ耕畜連携による自給飼料増産対策,和牛増頭対策,消費拡大など各種施策に積極的に取り組んでいく所存です。
 さて,本年10月にはいよいよ鳥取県において全国和牛能力共進会が開催されます。一昨年栃木県で開催された全日本ホルスタイン・ジャージー共進会をはじめ,近年の全国共進会においては,皆様のご尽力により輝かしい成績を収められているところでありますが,今回の全国和牛能力共進会につきましても関係の皆様の団結により更なる躍進が遂げられますようご期待申し上げます。終わりにあたり,本年の皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ,新年のごあいさつといたします。