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〔蒜山だより〕

「酪農大学校に第43期生が入学しました」

財団法人中国四国酪農大学校 教務課 岡崎 奈々

 今春も財団法人中国四国酪農大学校に,酪農への夢と希望に満ちた新入生が入学してきました。寒かった昨年度の春に比べ,幾分力強く春の足音が聞こえる蒜山三座の麓にやってきた新入生は男子学生15名,女子学生13名の計28名です。それでは第43期生となる彼らについて簡単に紹介させていただきます。本年度も21名と多くの学生が農業高校の出身者で,今後の酪農・畜産業を担う若者たちです。また,非農家出身の学生が19名おり,彼らの存在が一般における酪農・畜産業に対する意識の高まりをうかがわせ,うれしい限りです。出身地も中国四国のみならず,関東や九州各県など広範囲に渡っており,卒業後の全国各地での活躍が期待されます。
 本校では実践教育に重点を置いており,新入生も入学後すぐに牧場での実習を始めます。朝5時の起床,5時半から始まる搾乳作業にはもちろん慣れておらず,搾乳当番の学生たちは眠い目をこすりながら各牧場で必死に牛と向き合う毎日です。朝の実習終了後,10時から始まる講義では,慣れない早起きのせいか強烈な睡魔に襲われることもあるようですが,新しい知識を少しでも吸収しようと一生懸命ペンを走らせています。入学後2ヶ月が過ぎようとしている現在,牧場での作業も一通り覚え,少しずつではありますが酪農に携わる者としての意識が芽生え始めた彼らの姿は大変頼もしく思えます。
 また酪農大学校は全寮制であるため,朝から晩まで級友と一緒という生活に初めは戸惑うことが多いようですが,今年の新入生は明るく社交的な学生が多く,新入生同士はもちろん,先輩たちとも仲が良く,学校での生活について相談したり,放課後や休日に一緒にスポーツをするなど,上手につきあっているようです。このような寮生活で育まれた人間関係は,通常の友人関係では及ばない強い絆が感じられ,少々うらやましい気がします。
 彼ら43期生が酪農大学校での2年間で心身共に大きく成長し,卒業後は立派な社会人として各地で活躍してもらいたいと職員一同期待しております。


第43期生 入学式 本校にて