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〔農家の声〕

フォーベルネット会員 孝本智子さん

備前県民局 畜産班

 吉備中央町は,岡山県の中心に位置しており,標高300〜500mの高原の町です。
 また,豊かな自然に恵まれ,水稲や畜産の盛んな地域であり,今回,紹介する孝本牧場の周りにも田園風景が広がっています。


孝本牧場の牛舎

 孝本牧場では,昭和50年から,黒毛和牛を中心とした肥育経営を行っていましたが,10年前に繁殖経営に転向し,和牛の改良や増頭に取り組んでいます。
 現在,孝本一郎さん,真二さん(息子),智子さんの3人で,繁殖雌牛35頭,子牛40頭の飼養管理を行っています。お嫁さんである智子さん(表紙写真)は,今年2月にこの牧場へ嫁いできたばかりですが,以前に,公共牧場で乳牛や和牛の世話をされていた経験を発揮し,楽しんで仕事に励まれています。

◎牧場での取り組み

 健康的な繁殖雌牛をつくるため,また,安全で安心な子牛を育てるために,種付け後に牛を放牧したり,近所の水稲農家や自己所有水田など,約4haの稲ワラ収集を自ら行い,自給飼料を中心とした飼料給与を行っています。
 和牛増頭にも積極的です。息子さん夫婦は二人とも人工授精師ということもあり,牧場内での種付けは自分たちで行っています。
 また,育種価の高い繁殖牛を活用し,家畜保健衛生所の協力を得ながら,採卵を実施し,受精卵を酪農家などに供給を行うなど,地域の和牛増頭にも大きく貢献されています。

◎将来の目標

 牧場では,1年1産を目指して,いろいろと工夫や努力をされてきていますが,実現することはなかなか難しく,雌牛の頭数を確保するため,自分たちが酪農家へ受精卵を提供して生まれたET子牛を買い戻すこともあるそうです。これからも1年1産を実現するために,引き続き頑張っていきたいとのことでした。
 また,さらなる増頭を図るため公共事業を活用して,新たな繁殖牛舎の整備を計画するなど意欲的な取り組みを目指しています。


牧場の牛たち

◎最後に・・

 今回,お話をうかがった智子さんは,「将来,近所の人達が,牛を見るために,気軽に足を運んでくれるような明るい牧場にしたい。そのためにも,フォーベルネットの仲間達と積極的に交流を深め,勉強を重ねていきたい。」と夢を語ってくれました。