ホーム > 岡山畜産便り > 岡山畜産便り2007年9月号 > 「井原高校園芸科の新たな出発」 岡山県立井原高等学校 

「井原高校園芸科の新たな出発」

岡山県立井原高等学校

1 「精研」の伝統を「井原」へ
 平成18年度,井原,精研,両校の統合により,井原高校に園芸科と家政科が設置され,学科総合型高校が誕生しました。現在,井原高校の園芸科・家政科1期生,2期生は,精研高校最後の卒業生となる3年生と同じ校地で学んでいます。
 精研高校は,豊かな心の育成,時代の一歩先を行く技術の習得,特色あるコース制による自分の目標に合った学習などをとおして地域に根ざした教育を展開してきました。精研高校の掉尾を飾るとともに,その伝統を新井原高校へ継承し,地域の拠点校としての新たな伝統を育むため,生徒・教職員一丸となって取り組んでいます。

2 園芸科の特色
 本校園芸科の特色は,2年生からのコース別専門学習や,IT活用能力の育成です。また,農業機械,家庭看護・福祉,食品などの科目を選択できるのも魅力です。
 フラワーコースでは,草花や洋ランなどの栽培とそれらを活用した園芸デザインについて学習します。ペチュニア,パンジー等を活用したガーデニング,フラワーアレンジメント実習,バイオ技術の活用など,創造性を育む内容が盛りだくさんです。
 フード&フルーツコースでは,果樹や野菜等の栽培とそれらを使った加工や流通について学習します。特に地域の特産物である大粒系ブドウの栽培や高糖度トマトの水耕栽培等をとおして,食の安全や環境に優しい農業等,幅広く学び視野を広げます。

  <井原市の花ペチュニア栽培>  <高糖度トマトの水耕栽培>

3 地域等との連携
 専門科目の深化と充実のために,地域等との連携を重視した学習を積極的に取り入れていますが,その一端を紹介します。

@ 社会人講師による授業
 ○フラワーアレンジ
 ○フリーズドライ食品
 ○フラワー技術(押し花)(こけ玉)
 ○おいしい豆腐作り
 ○ぶどうジュース・ジャム作り
 ○食の安全
A 地域との交流
 ○園芸装飾(市役所・地元中学校)
 ○園芸セラピー(福祉施設)
 ○園芸教室(地元小学校)
 ○園芸講座(地元ケーブル放送)
B 大学等との連携
 ○農産加工の理論と品質管理
 ○農産加工品の動向と商品開発
 ○他学科(工業・商業)との連携