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第9回全国和牛能力共進会鳥取大会−肉牛の部における岡山県の成績−

岡山県総合畜産センター 和牛改良部

1 出品区ごとの枝肉成績

 産肉性をみる項目として,表1の項目があげられますが,特に枝肉重量,ロース芯面積,バラ厚,脂肪交雑(BMSNo),枝肉価格(本年10月の食肉中央卸売市場のBMSNo別の平均単価を用い推定した価格)を指標として考察します。

1)7区について
 この区は種牛性と産肉性とを総合して競う区であり,全国14道県が出品していました。全体平均は,枝肉重量440.2s,ロース芯面積53.1p2,バラ厚7.28p,脂肪交雑(BMSNo)7.19,枝肉価格986千円でした。
 岡山県は,枝肉重量481.0s(1位),ロース芯面積53.3p2(7位),バラ厚7.57p(2位),脂肪交雑(BMSNo)6.67(8位),枝肉価格1,029千円(6位)でした。枝肉重量,バラ厚は全国トップクラスであり,脂肪交雑も安定した成績を上げ,全国7位の成績でした。なお,種牛性も高く評価され,総合5位の成績でした。

2)8区について
 この区は,後代検定成績が明らかとなっていない新しい種雄牛の産肉性を競う区で,全国から21道県が出品しました。全国平均は,枝肉重量429.0s,ロース芯面積53.0p2,バラ厚7.29p,脂肪交雑(BMSNo)6.21,枝肉価格912千円でした。
 岡山県は,枝肉重量366.8s(21位),ロース芯面積44.3p2(20位),バラ厚6.53p(18位),皮下脂肪厚2.17p(12位),脂肪交雑(BMSNo)6.67(9位),枝肉価格781千円(17位)であり,脂肪交雑については安定した成績でしたが,枝肉重量・ロース芯面積といった量的項目が今一歩の成績でした。この区は全国的に平茂勝号後継牛が多い区でしたが,本県はその次の世代を考えて利花号の後継牛での挑戦であったことを考えれば健闘していたといえますが,反省点も散見されたことは惜しまれます。

3)9区について
 この区は,各県和牛の産肉能力を競う区であり,全国37道府県で74頭の出品でした。全体平均は,枝肉重量435.4s,ロース芯面積55.4p2,バラ厚7.53p,皮下脂肪厚2.27p,脂肪交雑(BMSNo)6.57,枝肉価格953千円でした。
 岡山県は,枝肉重量493.4s(1位),ロース芯面積62.5p2(6位),バラ厚9.15p(1位),皮下脂肪厚2.40p(26位),脂肪交雑(BMSNo)10.5(2位),枝肉価格1,369千円(2位)であり,枝肉重量・バラ厚は他を引き離してトップで,脂肪交雑も宮崎県に次ぎ安定した成績で,総合的には宮崎県には及ばないものの全国2位でした。この成績は,岡山和牛の産肉能力が全国トップクラスであることを全国にアピールするものでした。

2 総合的枝肉成績

 岡山県出品牛8頭の成績は,各区において肉質肉量とも安定した成績で,特に岡山和牛と平茂勝号の交配によって作出された花茂勝2号及び勝福茂号の産肉能力は肉質肉量とも全国トップクラスの種雄牛です。また,この2種雄牛の出品区である7・9区の平均枝肉価格は宮崎・岐阜に次ぐものであり,岡山和牛の産肉能力は,肉質肉量ともに今や全国トップレベルとなっていることが推察できる結果でした。