ホーム岡山畜産便り岡山畜産便り2007年11・12月号 >フォーベルネット会員 木梨陽子さん

〔畜産農家の声〕

フォーベルネット会員 木梨陽子さん

美作県民局 畜産班

 木梨牧場は,美咲町(旧柵原町)の北部,津山市に隣接する山頂に開かれた和気山酪農団地の中にあります。木梨さんご夫婦は,結婚と同時に昭和47年,酪農団地へ入植されました。「ここに来て,もう35年も経ったの!?」と奥さんの陽子さんは自分でもびっくりされた様子で,これまでの日々を改めて振り返りながら,お話しをしてくれました。
 ご主人の泰明さんは,なんと高校生の時から乳牛を飼い始められたそうで,入植を機に規模を拡大し,陽子さんと2人で本格的な酪農経営を始められました。牛舎はつなぎ飼いでしたが,10年程前にフリーストールに改修し,アブレストパーラー(6頭用)を設置しました。飼養頭数は,現在約60頭,うち搾乳牛は約40頭です。将来の目標を聞いてみましたが,「もっと規模を拡大したいけど,出荷乳量を制限されている今の状況ではできないし,エサ代も上がってるし...」と不安げな様子。
 そんな木梨牧場に,最近おめでたい出来事が。後継者である息子さんが今年3月に結婚されました。お嫁さんは,畜産の経験はなく,初めは酪農作業はできないと思っていましたが,1ヵ月もしないうちに牧場に来て手伝うようになり,今では朝夕の搾乳には必ず来て手伝ってくれるそうです。

 以前は,陽子さんが1人でパーラーを担当し,その間に泰明さんが治療中の牛の搾乳や,牛舎の除糞等を行うといった作業分担で大変でしたが,息子さんが主に機械作業を担当し,お嫁さんがいっしょに搾乳をしてくれるようになって,少し楽になったようです。「牛が脚を上げたりすると,私がそばにいたらすぐに『助けてー』って言ってくるので,わざと遠くに行っておくんです。そうしたら,ミルカーを落とされても,ちゃんと掛け直して一人で搾れてるんですよ。」と笑いながら搾乳の様子を教えてくれました(お嫁さんには内緒でした?)。
 「そんなふうに今は楽しく作業をしています。将来,私たちが引退しても,気持ちよく後を継いでもらえるよう,牛群も経営も良い状態に持っていきたい。まだまだ頑張らないと。」と陽子さん。牛の病気などで悩まされることもあったようですが,明るい希望を持って前向きに頑張っておられる様子が感じられました。これからもその意気込みで,明るく楽しい牧場づくりを目指してください。