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和牛の繁殖・肥育一貫経営を目指して

阿哲郡哲西町  
上 田   稔

 今年の春から私は念願の牛舎をようやく持つ事になった。思い起こせば私が高校を卒業する頃から,牛との生活にはまって行ったような気がする。そんな私が選んだ道が中国四国酪農大学校への進学でした。そこでは,今まで私が感じていた生活とはまるで違った厳しさと,愛情とが満ちあふれ,また生徒一人一人の個性豊かな所もあり学園生活を楽しく過ごせたのも一つのいい思い出となり,牛との生活にどっぷりとはまってしまいました。
 酪大を卒業した私は肥育技術の勉強のため佐賀県の農家へ一年間お世話になりました。その牧場は一戸の農家で私が入った時の飼料頭数が約650頭でした。私はその牛の数の多さにびっくりし,またその牛を管理していた人数にもびっくりしました。650頭の牛を2人で飼っていた時もあったと,そこのおばさんが言って聞かせてくれ,その後ぼそっと「どっちにせよ,せんといかんけん,しょうがなか」とあっさり応えたのも今だに覚えています。その牧場での仕事は,もっぱら雑用から始まりました。雑用と言ってもバイトの叔母ちゃんといっしょに餌箱や通路の掃除,それと鋸屑入れ等でした。こんなことをしながらの毎日で3〜4カ月が過ぎる頃からようやく牛に付くようになり,新たな面で次々と仕事が増えて行きました。9月頃からは第2牧場の建築も始まり,その方にも人を取られていろいろと持ち場が増え忙しさが増して行きいろんな事が出来ました。1月に300頭飼養できる第2牧場もでき,社長自ら大分,宮崎,島根県を次々と回り,セリ市先から時には1日に大型トラックに3台もの子牛が届く時もあり,私が居た3月の終りまでにGE位まで埋まってしまい「少し買いすぎたかなー」など時には社長さんは気にしていたようでした。
 あれや,これやで1年間があっという間に過ぎて佐賀県での研修も終わりました。現在私の家では,繁殖牛20頭,子牛12頭,肥育牛35頭,合わせて67頭を飼育しています。私の担当はもちろん肥育牛で今はまだ牛舎能力の半分しか入っていませんが,将来は増して200頭ぐらいにはしたいと思っております。もちろん繁殖肥育の一環経営で先輩の皆さん達に負けないよう頑張りたいと思っております。