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入植1年,コンピューター管理に夢を

笠岡市  山  中   誠

 新年明けましておめでとうございます。岡山県民として,この笠岡干拓に入植して早や1年が過ぎました。この1年間は自分にとって大変な年で何を行うにしても全てが初めての事であり,全てが勉強することばかりでした。
 1月17日に関西大震災が発生し兵庫県明石にある実家では,入植を2日後にしての地震に混乱したものの,両親と40頭の牛達は無事に引っ越しを終え,先に移っていた自分達と北海道から導入した牛達と共にスタートをしました。
 瞬く間に1年が過ぎてしまい,「経営」と言う広い面での物事の考え方が出来ないままで,一つ一つを完全に行っていく事を考えていたのですがなかなか難しいものです。
 今年1年間の課題としては,「繁殖」「飼料管理」「コンピューター管理」の3つになるのです。
 繁殖については,平成5年に受精卵移植の免許を取得しましたが経験が無いために,この1年間が良い勉強になりました。フリーストール牛舎では発情の良い牛はマウンテイングをするのではっきり分かりますが,弱い牛の場合は粘液を出している牛を発見出来れば良いのですが一定の場所にいないので,1日3回以上の牛舎内の見周りを必要とします。
 飼料管理については,搾乳牛群と,乾乳牛群のエサ設計を行っているのですが,エサ計算について「スパルタン」と言うソフトを使い,設計を行っていますが,あくまで目安としてであり,そのエサが完全に牛達にあてはまるかどうか食べさせてみないとわかりません。乾乳牛に関しては人から良く言われるのですが「口に入れさえすれば良い」と言われるのですが,口に入れば必ず消化,吸収され牛乳や栄養として還元されますが食べない事には何にもならないと言うことです。実際に乾草がコンテナごとに,成分や,し好性が違うものをどのように食べさせるかを即座に対応出来るので非常に役立っています。これからは,このシフトを使って乾乳牛にエサ設計,乾乳牛の前期,後期(クローズアップ期)の二群分けを行い,より良い方法を身につけたいと思っています。
 コンピューター管理については,まだまだキーボードを触り初めたばかりなので大きい事は言えないのですが,最初は個体管理や,乳検のデータを取りまとめたりする事が出来れば良いと思っていますが,出来る事なら繁殖データであれば月曜日にその一週間の発情予定牛や,妊娠鑑定の予定牛を直にピックアップ出来るようにしたり,個体の繁殖成績が一目で分かるようなものにしたいと思っています。
 以上未熟な自分ではありますが,近隣の方々に指導して頂いたり,電話,FAXなどによる県外の酪農関係者の情報による指導をしていただきながらこれからの酪農について勉強して行きたいと思っています。
 最後に,この一年が酪農関係者にとって良い一年でありますよう願っています。