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第34回岡山県枝肉共進会が開催される

 第34回岡山県枝肉共進会が,去る平成7年12月8日県営食肉地方卸売市場で開催されましたので,その概要をお知らせします。
 なお,当日は豚汁やモツの串焼きの無料サービス,牛肉や皮革製品の販売がおこなわれ,会場は生産者や消費者の皆さんでにぎわっていました。

1.和牛の部
 出品点数は50点で,その父牛は平田号及び第12西丸号を中心とした岡山の系統牛が85%を占めていました。
 生後月齢は,24〜29カ月(平均28.2カ月),また肥育期間は平均19.9カ月で,昨年より約半月ほど短縮されていました。と畜前体重は平均713.0s,日齢体重0.83s,平均枝肉重量は463.3sでほぼ前年と同じでした。
 枝肉は全体的に均称・肉付きは良く,ロース芯面積は50.2 ,肉質等級4以上の格付割合は約38%でした。
 しかし,なかにロース芯の面積が小さいもの,皮下脂肪や筋肉間脂肪の厚いもの,あるいは肉色や脂肪の色に難点のあるものが少数ですけれども見受けられました。

首席 荒戸山牧場


2.乳牛の部
 出品点数は15点で,生後月齢は18〜21カ月(平均19.9カ月),肥育期間は平均14.2カ月でいずれも昨年よりも若干短かくなっていました。と畜前体重は平均769.9s,枝肉重量の平均は465.7sで昨年よりもやや小さくなっていました。
 枝肉は全体的に均称・肉付き良好で,ロース芯面積は平均44.2fでした。肉質等級3以上の格付割は46.6%で昨年並でした。
 和牛と同様に,皮下脂肪や筋肉間脂肪の厚いもの,ロース芯の小さいものが若干見受けられました。

首席 三石牧場

3.肉豚の部
 出品点数は同じ腹の2頭を1組とした30点(60頭)であり,品種はすべてLWOで雌28点,去勢2点で生後日齢は167〜189日(平均181.4日)でした。枝肉の平均重量は72.6s,
上物率は88.3%で良いものが揃っていました。
 また,全体的には肉付き,しまり良く,背腰広く,厚く,しかも腿の充実しているものでしたが,重量オーバーのものが少数ですけれど見受けられました。
 今後は牛,豚ともに種畜の改良とあわせて肥育管理技術の改善・向上と,低コストによる牛肉,豚肉の生産を推進し,消費者によろこばれる安全で,新鮮でしかも美味しいものを提供していただきたいと思います。

首席 協和養豚