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「座談会」

“第11回全日本ホルスタイン共進会岡山開催をめざして”

★出席者(順不同)

  • 日本ホルスタイン登録協会

専務理事

豊田  晋

  • 岡山県農林部
参与(畜産課長) 内藤 照章
  • 岡山県酪連 
会  長 山崎 博文
  • 岡山県旭東酪農協  
組合長 池内  豊
  • 岡山県乳用牛改良協議会    
会  長 森田 一文
副会長   千葉 靖代
会  員   長恒 泰治
  • 岡山県畜産会         
会  長 渡邉 明喜

(司会)
 千葉市のポートパークで開催された第10回全日本ホルスタイン共進会は,盛会裡>に閉幕した。北海道はともかく,開催地千葉県の成績には,目を見張るものがあった。岡山県勢も大健闘し,次回開催地にふさわしい成果を挙げることができたように思う。
 本日は,日本ホルスタイン登録協会の豊田専務さんを囲み,関係者の皆さんで,千葉全共をふりかえり,「5年後の全日本ホルスタイン共進会岡山開催に向けて,どうあるべきか。」忌憚のない意見交換をお願いしたい。
 はじめに,ご出席の皆さんに,総括したご意見を簡単に頂きたい。(司会 畜産会 堤)

★改良成果の出せる出品対策を。

(内藤)
 主催者の日本ホルスタイン登録協会や千葉県実行委員会など,関係者のご努力で,会場準備などに万全を期され,84万人という記録的な入場者を呼び,また,優等賞に8頭が入賞するなど,素晴らしい成果を挙げられた開催県千葉大会の次の開催県としては,荷が重たい。
 しかし,千葉を参考にしながら,さらに,消費者と農業との関わりを重視し,農業県岡山らしい内容のある催しを,県民ぐるみの参加で実現させたい。特に,西日本の中心地としての交通網を活かし,中四国各県のご支援を頂きながら,晴れの国岡山での成功をめざし,改良成果を出せる出品対策などに早速取り組まなければならない。

★地の利・人の和で成功。

(豊田)  第10回という節目の千葉全共は,畜産関係者以外の参加も多く大変盛会だった。出品牛も45県から298頭の参加を見たが牛もよく揃っていた。千葉全共の成功は,地の利・人の和が大きく影響している。
 開催時期も天候とも関連し成功のカギを握っているが,外国の人達からも,「牛が良くなった」との評価をうけている。
 地の利としては酪農以外の人達も参加できる交通の便の良いところで,関係機関の連携強化が重要だ。

★21世紀の酪農祭典に期待。

 次回,2000年の岡山ホルスタイン共進会が21世紀にむけての素晴らしい祭典になるよう大いに期待している。

★消費者と酪農家とのコミニケーションコーナーを。

(森田)  全共は5年毎に開催されるが,酪農産業をどう発展させるかのイベントと受けとめている。酪農精神を活かし,搾乳した牛乳は,消費者に提供してはどうか。他産業(入場者)へ,サービスすることは,酪農の振興につながる。
 千葉会場は素晴らしいものだったが,牛舎の位置など,岡山では,次回開催県への配慮を含め,より大会が盛り上がるように一層留意したい。牛舎と消費者との関わりを深めるための施設配置も重要だ。消費者と酪農家とが交流できるコミニケーションコーナーも必要だ。

★出品牛の受け入れに万全を。

(千葉)  出品牛の受け入れには,当番制で24時間体制とするなど改善が必要だ。長距離輸送で疲れた牛を長時間待たせることはよくない。
 全般的に牛のレベルは高かった。全共らしいいい牛が揃っていた。審査会場内の照明は不十分だった。閉会式には,高円宮様にもご出席頂き盛り上がった。

(長恒)
 全共は素晴らしい催しで,84万人の入場者があったが,牛舎へは,ほんのわずかの関係者が足を運んだに過ぎない。
 出品者は乳房調整・夜間搾乳なども行うため,生乳の受け入れも,24時間体制とすれば良いと思う。

★牛舎をメインに酪農PR。

 牛舎をメインに会場の中心に配置し,消費者にもっと酪農を啓発すべきだ。
 きれいな乳牛・搾乳風景などで酪農への理解を深めて貰うようにしたい。また,審査会場に音楽が流されていたがステージの横での急な音量に牛が驚く場面もみうけられた。
 音楽の流し方一つにも工夫がいる。

★チームワークの成果。

(池内)  千葉全共は8名の出品者や指導者のチームワークで立派な成績をあげることができた。
 全体として乳牛の改良のレベルアップ特に北海道の成績がめだっていた。
 今回の岡山の成果は岡山全共につながったが経産牛の乳房調整など,経験・出品技術が特に重視される。千葉,熊本両会場とも,それぞれ地域の立地を活かした施設整備をされていたが,岡山開催も,会場・乳牛・観客各面を考え,5年後の成功をめざしたい。

★岡山らしい全共を。

(山崎)  千葉全共に2つの目的を持って臨んだ。1つは「岡山の乳牛のレベルが全国的にどのレベルにあるか。そして岡山の畜産関係者に岡山全共への認識を新たにして欲しい」2番目は「組織の運営・会場の設備など,どうされているか。」
 乳牛の改良のレベルは,かなり高いレベルにあるとの自信を持った。また,岡山全共に向けての盛り上がりも8人の出品者を中心にチームワーク良く「ここに岡山あり」を全国にPRできたと思う。
 会の運営・施設整備については,熊本64万人千葉84万人の受け入れ体制には,荷を重くした。
 先ず,「岡山全共の性格づけ」をはっきりさせたい。消費者とのふれあい・観客数も大事だが本来の共進会の意義が薄れたり,生産者から不満の声が出ないようにしなければならない。岡山に合った岡山らしい全共にしたい。

★21世紀の畜産活性化を。

(渡邉)  21世紀のはじめに岡山全共を引き受けることで,岡山の畜産全体の活性化につながることを期待したい。牛が基本である事を忘れてはいけない。約1000戸の酪農家の3分の1のリーダー的存在の酪農家に優れた牛がいる。底辺を広げて立派な牛を掘り起こし,岡山らしい全共,日本全国・世界に通じる共進会にしたい。会場は,やはり,天の時・地の利を考えて決めて欲しい。
 出品牛は30頭に増える事でもあり,県総合畜産センターや農業高校等公的機関にも幅を広げてはどうか。

★5年後をめざした体制づくりを。

 日程や経費の都合もあるが,1日,ジャージー共進会を加えて酪農全体のイベントにしていただきたい。ホルスタイン・ジャージー関係者が世界の主要国から来岡され,イベントの盛り上がり,展示効果も期待できる。
 5年後をめざし,今から体制づくりに取り組んで欲しい。

(司会)
 総括的に一通りお話しを伺ったが,会場の立地について,どういったことに主眼をおいて候補地を選ぶべきと考えられるか。

★消費者に,もっと目を。

(長恒)
 過去5回全共を見てきたが消費者とのつながりが足りない感じがする。これだけの経費を掛け,5年毎の開催だから,内輪のイベントで終わらせてはいけない。本来の改良競技が重要な事は当然であるが,いかに消費者に酪農への理解を深めていただき消費拡大につなげるかが課題だと思う。
 「消費者をいかに呼び込むか」に,もっと,目を向けなければならない。
 川上村では,全ホル共誘致委員会を結成している。蒜山で秋の行楽シーズンにイベントを開催し消費者とのふれあいによる消費拡大・酪農振興に期待している。
(池内)
 会場の設営は,やはりできるだけ,ゆとりを持った内容にして貰いたい。
 曇ったときなどは,テントのなかが暗く,より明るくして貰いたい。

★全ホル共推進委員会(仮称)の設置を。

(山崎)
 会場選定は岡山全共の性格づけをどうするかによって変わってくる。本来の畜産共進会を中心に考えるか。一般入場者数を競うような方法で選ぶのか。ここをよく考えなければならない。12月県議会で平成8年度に全共推進委員会を設けて開催場所の検討などを行うとの県の方針が示されているので,その方針にそって対応して行きたい。どんな状況になっても積極的に対処したい。やはり,一味違った岡山のイベントにしたい。

★晴れの国・岡山を象徴する体制づくり。

(内藤)
 「性格づけをどうするか」ということは,「岡山らしさをどう出すか」ということではないかと思う。農業県,西日本の酪農県として,また,消費者との関わり等,広い視野から,検討し,畜産の盛んなところで,交通の利便性を考え,8年度に検討し,遅くとも9年度中には開催場所を決めたい。交通面は南北軸・横断軸開通で,対応できる。
 晴れの国岡山が象徴できるものにするため,地元の受け入れ体制なども加味しながら,多様な角度から検討し方向づけをして行きたい。
(豊田)
 開催の時期は天候の事などから11月頃が適当かと思う。会場は酪農家が搬入・搬出しやすい,駐車場スペースにもゆとりのある場所が望ましい。千葉では既設の公園を利用したため,建物の配置に制約が多く,やや,牛舎と一般消費者とのつながりなどうまくゆかなかった面もあったが,やはり消費者の集まり易い場所が望ましい。補助を受ける際も消費拡大も大きな要因となる。
 千葉では一時的に水不足になった。水量確保,汚水・ゴミ処理などへの配慮も必要。
(森田)
 会場選定の大きな柱の一つに,出品者の生活しやすい場所を加えてほしい。1週間以上の滞在期間中で設営の資材の買い出しなどに困った。買い出しに便利な場所,飲食など含めて考えて貰いたい。

★岡山全共で,酪農再生を。

(渡邉)
 消費者とのふれあいを重視しなければならないのは当然であるが,全共の性格,経済性を良く考えなければいけない。過去の歴史を見ると,開催県の1頭当たり乳量が平均150sから200s増えている。
 この経済効果は大きい。1頭8,000s〜10,000sをめざす21世紀に向けての共進会の意義を啓発・性格付けすることが必要で,酪農を岡山の基幹産業として再生させるために理解を求めなければならない。
(池内)
 誘致運動が県北などで行われているとのことであるが,それが真剣になされるのであれば結構な事である。
(山崎)
 県北の市町村議会で取り上げられている。
(森田)
 必要以上に期間を置かないで,1年以内ぐらいに決めて頂きたい。
(長恒)
 早く決めれば条件整備が早く整うことになる。
(内藤)
 あまり,短兵急でもいけないが,なるべく早く方向づけをしたい。
(渡邉)
 開催地と開催の時期はセットで考えることになる。
(司会)
 施設については,使いやすいもので金のかからないものが一番と考えるが特に配慮しなければならないことなどは…
(森田)
 牛舎付近は,ぬかるみで大変だった。11トン車も入るので消費者は集めにくい。
 車の進入路線と消費者の通路は区分したもにしなければならない。
(豊田)
 300頭収容の牛舎・管理人室・飼料置き場が要る。牛舎の間仕切りは,自由にしてほしいとの意見がある。
 各県のコマ割りをし,後は各県の裁量に任せるなど弾力的な対応が適切のようだ。
 審査場は3000人〜3500人の収容能力を要する。曇天の時など照明には配慮が要る。共進会事務所,来賓控え室,倉庫などの確保は配慮して欲しい。
(千葉)
 観覧席は,幅を狭くして,高さは幾分高くして欲しい。
 食堂ももう少し広くという感じだ。
(長恒)
 牛の降ろし場・洗い場などにも一層の配慮が要る。牛舎の柱,通路の数や電力量アップも必要だし,牛のトレーニング場も整備して欲しい。
(森田)
 岡山では,屋台村を作るべきだ。
 審査風景が外部にも映し出せるように,映像のスクリーン化を取り入れるべきだ。

★千葉県実行委員会に感謝。

(千葉)
 電気・水など話題も出たが,出品者は,皆千葉県の対応に感謝している。ユニホームもよかった。
(司会)
 地元開催県として優秀な成果を挙げるためには,乳用牛改良などにどう取り組むか。

★牛づくり・仲間づくり・ムードづくり。

(千葉)
 山室さんは,技術者としても優れているし,努力されている。森田さんのガッツにも敬服している。牛づくりも重要であるが,仲間づくり,岡山全共に向けてのムードづくりが重要である。
(森田)
 関係者一丸となった取り組みによって,全頭入賞を狙いたい。
 今回の千葉全共は,県・県酪連等の前向きの取り組みの成果が現れていたと思う。又,人づくり,組織づくりもうまく作動した。
 限られた予算を有効に利用し,底辺の拡大につながる牛の選定・導入と人づくり,和づくり,組織づくりが重要だ。
(長恒)
 E・T産子は,もっと全共に結びつきを強くしなければならない。
 共進会のあり方も,全共をめざしての工夫がいる。それが県のレベルアップにつながる。歩を金に変えるような導入技術も要る。

★酪農家全員参加の共進会。

(山崎)
 酪農家全員参加の共進会にしたい。そのため,現在約40%の牛群検定を全農家に拡げ,評価するようにしたい。検定の効果とともに出品者の底辺拡大につながる。
 共進会積極論者と消極論者の融合,理解・協調が必要である。
 30頭出品確保には,予備選抜など,今から取り組まなければならない。

★受精卵移植・牛群検定の拡大による体制づくり。

(内藤)
 掘り起こしが必要。輸入牛で,いい牛ができればそれを中心に牛づくりをすすめるなど底辺を広げることが大切である。今回も輸入牛の子が1頭含まれているし,予備選抜の段階では受精卵移植の子牛が8頭位がいた。
 高能力牛の受精卵による牛づくりも定着しつつあり,超高能力の雌子牛が6頭分娩している。今後とも高能力牛を畜産センター・酪農家へ先進国から導入,これらを受精卵移植事業・牛群検定農家の拡大などに活用し,総合的な体制づくりに活かしたい。
(渡邉)
 21世紀に向けての抜本的な体制づくりを是非進めて欲しい。
(森田)
 高能力牛の受精卵から生産された子牛に相場をつけ,県内流通に活気を与える必要がある。
(山崎)
 共進会のあり方にも検定成績を加味するなどの工夫すべき面もあろう。
(渡邉)
 審査は止むをえないとしても検定事業や登録事業との関連性など解説したりすることも,今後の研究すべき課題であろう。
(司会)
 開催県は多額の経費が必要となり,地元負担のあり方なども大きな課題と思われるが…
 又,官民あげての取り組みや関係機関への支援などどう進めたらよいか。
(森田)
 今の段階では酪農家個々の負担は避けて貰いたい。ゆくゆくは個人負担の問題も考えられるが当分は組織対応として貰いたい。

★県民総参加のイベント。

(内藤)
 今後,岡山らしさを出すためにどの程度の経費がかかるか。按分はどうするかということになるだろう。
 酪農の祭典であり,消費者にも参加していただく県民総参加の催しとしたい。
 財政負担と言うことになれば,県民多くの参加,言い替えれば多くの消費者等広い範囲からの参加が必要だ。
 小・中学生が家畜に親しむ催しなども必要と考える。
 千葉県の会場での一村一品運動は県民全員参加の取り組みによる成果である。
 また,中央団体等からの支援を得るうえからも,中四国・近畿にも参加していただけるような催しも企画したい。
 そうしたなかから負担問題が検討されることになるだろう。
(豊田)                
 県の実行委員会(仮称)などで,部門別に委員会を設け,そのなかで,消費者を含めて関係団体の協力を依頼してはどうか。
(複数)
 なるべく早く全体計画を作って概ねの骨格を決めるべきだ。
(司会)
 年々国際色豊かなイベントになっているが
より充実したものにするには…

★アジア唯一の乳牛祭典。

(豊田)
 北米・ヨロッパ・韓国・アフリカなどから120人程の外国のブリーダーや関係者が見えた。アジアにおける唯一の乳牛の祭典であり,わが国乳牛の水準も世界的水準に達している。また,生体・精液・受精卵など東南アジアへ輸出したり,先進国へ素材をかえす時代になってきている。
 そうした時代を迎えているので,外国の要人や他県の人達の迎え方にも工夫が要る。

★岡山・岡山畜産のPRを。

(内藤)
 国際色豊かな催しということについては,単に,外国の人達に来て貰う事だけでなく,関係者が多く外国に出向いて見聞を広めそれを岡山の酪農・岡山全共に反映させることも含まれる。
 大いに国際的な視野を広げて欲しい。
 また,岡山と南オーストラリア州や酪農大学校とオンカパリンガPAFE学院,岡山市とサンノゼ,瀬戸大橋とカルフォルニア,水島とアデレード港等との友好・姉妹縁組みなどを通じて参加を呼びかけ,岡山・岡山の畜産をPRする機会にしたい。
(豊田)
 熊本や千葉でも姉妹縁組みなどしている都市から来た人達がアトラクションなどやって活気づけていた。
(司会)
 他の催し物との連携や観光業界との連携などは…
(豊田)
 岡山県としては,色々な意味でジャージーとの結び付きは是非必要と考える。
 1日ジャージーが入っても日程の調整はできると思う。
(長恒)
 蒜山三木ヶ原を中心に秋の行楽シーズンに全国ジャージー共進会を併せて開催して牧草地の草刈やロール,搾乳作業を見学したり,色々な体験を通して消費者に酪農の本当の姿を知って貰うことは,21世紀にむけての酪農祭典に極めて意義あることではないかと思う。
(渡邉)
 ジャジーが参加して日程を調整しなくても協賛団体等は協力してくれると思う。
 中四国9県が連携して開催するんだという
対応が必要と思う。
 そうした時代に来ている。千葉もそうした考えで関東も協賛されている。
(長恒)
 デーリーエキスポ,乳牛の祭典にふさわしい内容にしなければならない。トラクターなど展示だけでなく,作業体験コーナー等を盛り込むとイベントが盛り上がると思う。
(司会)
 岡山全共を啓発するキャッチフレーズは?

★21世紀に羽ばたく日本の酪農。

(豊田)
「21世紀に向けた乳牛改良」「21世紀に羽ばたく日本の酪農」などは…
(長恒)
「集え牛飼い,羽ばたけ未来へ」2000年岡山全共。
「若い芽を集めよう岡山に」「若い芽を育てよう岡山で」
(内藤)
 これから5年間,準備期間のキャッチフレーズと,大会開催年のキャッチフレーズが必要。
(その他)
◇後継者グループ・学生など多くの人達へ,キャッチフレーズを募集してはどうか。

★一村一品特産フェアー。

 千葉でも行われていたが,一村一品展示販売など特産物フェアーは意義がある。
 牛の受け入れ体制・消費者とのふれあいなど雨天・ゴミ処理などを考慮した体制には特に配慮。

★県産牛の掘り起こしと体制づくり。

 消費者の動員・上位入賞の数も大事だが,岡山らしい内地型の乳牛改良の成果を高めることが最も重要で,岡山県にもベースはある。掘り起こし,県内産の体制づくりが重要だ。

★消費者交流は牛舎構造から。

 牛舎と消費者との接点を見いだすため,牛舎の構造にも工夫がいる。円形にし,外からみとおしの良いようにするなど…

★近県等との多様な連携を。

 BWショウなど中国5県と兵庫県が連携して実施している。中・四国,兵庫県などとの多様な協力体制を模索して行きたい。
 牛群審査頭数や血統登録件数が出品割り当て頭数の基礎となっており,現在の状況では30頭の確保は困難な状況である。今後,牛群審査などへの積極的な対応が必要である。

★中・高校生・大学生等の参加。

 中・高校生等への動物祭参加への呼びかけや,大学生・教授などによるシンポジュームの開催などイベントの底辺を拡大する。

★家畜ショウや食を考えるフォーラムの開催。

★全ホル共岡山開催の啓発を。

(山崎)
 共進会に対する考え方に2極分化がある。共進会に賛成でない人達が共進会の恩恵にあづかるようにしなければならない。
 一部の者の祭典であってはいけない。
 今後の共進会のあり方として,地域として対抗させるなど,工夫も必要ではないか。
 農協・市町村等へのPRも必要。
乳用牛検定や登録事業と改良問題並びに共進会の意義などについての啓発を,より積極的に実施する必要がある。
(池内)
 真南地区以外は,全国共進会の機が,まだ
十分熟していない。県酪連が積立等対応方策を考える時期にきているのでないだろうか。
 瀬戸大橋を看板にジャージーを含め,岡山の観光資源を外国にももっと啓発できないか。

★生産者・消費者・協賛者一体の発想で。

(長恒)
 21世紀の酪農は消費者への啓発を第1に県内外の特産品販売を含め,生産者・消費者・協賛者など関係団体の3つの柱を基本に,認識を新にした発想で展開しなければならない。

★岡山ならではの全共に全力を。

(山崎)
 岡山ならではの共進会を総力を挙げて対応しなければならない。そのためには,酪農家はもとより,関係機関への啓発や早急な対策協議会の設置と適切な対応を期待したい。

★結  び

  1. 酪農家の乳用牛改良関係事業への再認識と全共への積極的な取り組み
  2. 消費者・関係団体・市町村・農協などへの全国ホルスタイン共進会岡山開催の啓発
  3. ホル岡山全共受け入れ体制整備のための準備協議会(仮称)の早期設立
  4. 中国・四国近畿各県・中央団体への協力要請
  5. 実施地域の早期決定に向けての候補地の選定etc。

「岡山らしい全ホル共」の成功をめざし,関係機関の総力を結集して取り組むことで,出席者全員の意見一致を見た。
 新年は,12支のスタートの年であり,21世紀をめざしての畜産の新しい展望の拓ける明るい年となることを念じつつ,座談会を終了した。
 日本ホルスタイン登録協会豊田専務さんをはじめ,ご出席下さった皆さんありがとうございました。