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「事例紹介」

「前島堆肥センターについて」

邑久郡牛窓町牛窓        
岡山農業改良普及センター邑久支所

1.はじめに

 牛窓町は,ペンション,民宿,オリーブ,海水浴場があるリゾート,日本のエーゲ海“牛窓”の観光キャッチフレーズの町,瀬戸内海に面した温暖な気候の地として有名である。

 町の基幹産業である農業は,ハクサイ,キャベツ,カボチャなどのろ地野菜,酪農が中心で,粗生産額は野菜に次ぐ2番目であり,かなりウエイトが高い作目である。

 専業農家164戸,兼業農家309戸,畜産農家47戸,内酪農家38戸,1,600頭を飼養している。平均規模は42頭(育成牛込み)である。

 この様に,平均規模の大きな地域で,畑地帯でもあり,有機物の有効利用,瀬戸内海国立公園内,隣接地で畜産公害の未然の防止を兼ねて,町が中心となり,町の畜産振興,環境保全及び有機農業推進の一環として事業を推進した。

2.前島堆肥センターの概要

 前島は,牛窓港に浮ぶ,ろ地野菜,酪農,民宿の島である。又海釣のメッカとしても有名な所である。

 酪農家4戸が,この事業を導入するに当り平成5年任意組合,前島堆肥組合を設立,国庫事業の畜産活性化総合対策事業,環境保全型畜産確立対策事業を導入し,堆肥関連施設を設置した。

 飼料規模,成牛190頭,育成牛75頭,牛舎方式,バーンクリーナーふん尿分離型3戸,自然流下式牛舎1戸である。

 施設規模,発酵処理施設面積825u,内訳,発酵処理棟525u,堆積場300u,関連機械,混合機1台,粉砕機1台,ベルトコンベアー3基,ブロワー12台,ショベルローダー1台を,総事業費6,770万円を投入し,平成6年5月から稼働している。

 生産された堆肥は,牛窓町内の耕種農家,及び前島内の耕種農家へ供給する体制となっている。

 堆肥処理システム

 フロチャート及び平面図のとおり

 堆肥は,副資材(オガクズ)を火種として戻し堆肥と少量の硫安水を混合し,4〜5カ月以上堆積切り返し発酵処理され,良質の堆肥となっている。

 発酵過程においての悪臭の発生についてはそれほどでもない様である。

今後の課題について

 今後とも町内耕種農家との連携を深め堆肥が充分利用されるよう願いたい。